想いを寄せ合う、高校生の女子と男子。ふたりの抱く恋愛感情が、真に等身大で描かれた清涼感に溢れる作品です。筆致は細やかで丁寧、高校生らしい一人称に難解な言葉は登場せず、終始、ふたりの物語を近くで感じられました。年ごろのありのままの姿は、無理な背伸びや奇跡に頼らないラストシーンまで貫きとおされます。ドラマ性は弱いものの、だからこそ生まれる「自分もそうだった」の共感により、心地の良い余韻が残りました。
※)読者企画〈誰かに校閲・しっかりとした感想をもらいたい人向けコンテスト〉参加作品としてレビューします。〈まず通常レビューとして〉 幼馴染みの二人。成長して綺麗になった女の子と、男の子(!?)。 大学進学を機に離ればなれになってしまう二人の、冬の日の記憶と今。 ヒロインの心の動きが可愛らしく描けた恋愛小説です。 …続きを読む
まぁ他にヒロイン居ないから一択なんですけどね。幼馴染ヒロインは滑り台ポジション。そんな風潮が出来てから何年が過ぎたでしょうか。昔は幼馴染こそ大正義だったのに、昨今はその逆パターンが流行っております。そんな中、久し振りに拝みましたよ幼馴染大勝利。遠距離恋愛はマジ辛いですけど(経験者)、せめてフィクションの中では、2人の未来に幸多からんことを。
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