緻密で隙のない構成。あたたかく、優しい筆致。過ぎ去った日々の中にも鮮やかに浮かび上がる謎。それが解けたとき、切ない事実が明らかとされる。胸に染み入る物語を、ありがとうございます。
はじめましての方 いつもありがとうございますの方 ご機嫌いかがでしょうか。 引き出しの中に矢鱈と細かい区分けや隠し底を仕込むような作品を描くのが好きな、捻く…
梓崎優氏の某短編に影響を受けたと思われる部分が散見されましたが、肝となる部分では上手く自分の領域に持ち込まれていたので、本歌取りではなく換骨奪胎なのかなと感じました。ストーリーと文体がマッチしてい…続きを読む
ミステリーだけでなく、青春小説としての側面もあるように思いました。静謐な文章で語られる『思い出』は切なく、同時に心を温めてくれます。戻ることのない時間。老いて行くばかりの私たちに突きつけられ…続きを読む
……なんと表現すればいいのか。この胸が締め付けられるような読後感は、ちょっと僕の陳腐な言葉では表せない。物語は、主人公が久しぶりに会った同級生と、昔見た「幽霊」の正体を回想を交えながら推理してい…続きを読む
切なすぎる叙情的な文章が涙せずに居られない、非常に技術力の高い小説です。卒業式の夜にみんなで行なった、遠足という名の肝試し。そこで遭遇した生首の怪異を、論理的に解き明かすのですが、これがまた甘…続きを読む
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