心の闇を照らす

読む人によって様々な解釈のできそうな物語。

群像劇だと思われますが、画一的な解釈は難しく、最低限の情報量で、読者に想像させる筆致はさすがだと思います。
私には真似できません。

「into the rain」ほどアングラではないが、決して社会の檜舞台に出なさそうな人々の心情描写が、独特の作者様のカラーで彩られている感じがします。

私は名古屋の人間なので、ところどころに登場する地名で情景が伝わってきます。「新栄」とか、名古屋に詳しい人なら「あーなるほど、この作品を象徴してるような……」と思います。

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