僕も、彼女も、一人の高校生であることに変わりはないんだ。

宣伝文句の「等身大」。この言葉に嘘はない。
どんなに不思議な力があっても、どんな家庭環境でも、結局みんな一人の高校生であることに変わりはない。どこまでも自分の信じるように、真っ直ぐ自分を生きていくしかない。
そんなことを感じた作品でした。みんな芯があって、自分の向き合うべきものに真っ直ぐぶつかっていって、そんな姿が読んでいて心地いいです。自分の心もどこかスカッとするような。
完結までわくわくしながら待っています。

追記
完結お疲れ様です。
最後の最後まで本当に素敵な物語でした。
メインの2人が交わし合うまっすぐな言葉、ツヅラや水川母を初めとしたみんなの優しさがすごく心に沁みました。特に第10話は最初から最後まで、流れもキャラクターたちも言葉も本当に綺麗で素敵で、何度も読み返してしまいました。あの花の花言葉、知っていたからこそ心の奥でほろり、と。儚い一輪の花だけど、秘める想いはどこまでも大きいからこそ、あの花は彼女の手に届き、素直な言葉を口にできたのでしょう。……なんて。
どんな形で、どんな場所であっても、登場人物のみんなには幸せであってもらいたい。心からそう感じました。

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