読み手の数だけの世界観がある

細かい描写もなく、真相も隠されたまま、ただ淡々と彼女が彼氏の太ももに爪楊枝を刺し続ける。
そんなお話です。

どんな彼氏でどんな彼女なのか。
彼氏は本当に浮気をしたのか。
爪楊枝の刺し方は優しめか、それともかなり深く、出血するくらいぶっ刺しているのか。
それらの情報は全て読者の頭の中にあります。

ちなみに私の中では、彼氏は実際に浮気をしたけれど、彼女は結局それを許し、結婚したあとは、彼氏は二度と浮気をすることなく幸せに暮らすという、ほのぼのした感じのストーリーが展開されました。
それと、爪楊枝を刺されながらも抵抗せずに言い訳を並べる彼氏に萌えました。

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