ゲーム実況バー【設定】

 今回は「ゲーム実況を行うためのバー」について考えてみます。

 ゲーム実況とは、ゲームのプレイ動画に自分や機械音声等をつける動画です。

 これだけ聞くと「ゲーム会社に許可を取らず、勝手に動画化しても良いのか」と疑問に感じるのはもっともです。


 しかし、最近では任天堂の一部ゲームやマインクラフトなど「公式にゲーム実況動画を作る許可が降りたゲーム」というものが存在します。

 つまり、そのゲームを主体として考えれば創作小説としても書けそうだと思いました。いわゆる「公式から実況許可が降りたゲーム・ゲーム機・録音機材が置いてある個室付きのバー」が舞台のストーリーです。


 イメージとしては、バーのような大部屋の奥にカラオケ店のような防音室が用意されているような感じでしょうか。後はだんぽっちのような小型防音室が並んでいて、インターネットカフェを完全に仕切って防音化した個人個室スペースも完備されているかもしれません。


 調べてみたところ、わりと「ゲームバー」自体は多いので、実況に特化した店があったら面白いなぁと思いつきました。

 やはり、現代ものは設定に違和感があると突っ込みが入りそうなので、皆様も是非アドバイスを下さい。とりあえず、現時点で思いついた設定を書いていきます。


 まず、多くの人々が楽しむ大部屋バー個室ルームについて考えます。

 バーでは大勢の方々と語り合ったり、集団でゲームを楽しんだり、それを録音したりすることが出来ます。録音するときは、プレイしている参加者の許可とイスに実況中の看板を立てる決まりがあります。しかし、周囲の人間は静かにしなくても構いません。


 上記のバーによる録音で、うっかり話している個人情報や本名が入るとまずいので、店内に入った瞬間から両方とも話すのは禁止とされています。

 そのため、客は最初に自分のアダ名を決めるか、実況動画に使っているユーザーネームを話すか決めます。ちなみに、実況をしている人でも必ず実況者名を言わなければならないという決まりはありません。


 次は、個室ルームについて考えます。大体は大部屋バーで仲良くなったり、合流したりした知人同士で個室に集まり、実況動画を作るという流れです。

 個室にはカラオケのようにルーム料金がかかります。以下の機材が、追加料金なくレンタル出来る録音機材となっています。


・パソコン ・テレビ ・キャプチャーボード(ゲームを録画する機器) 

・接続機器 ・マイク(ヘッドセット・スタンド) ・分配器 ・USBハブ

・サウンドカード(録音音質を上げる機器) ・ゲーム ・ゲーム機


 パソコンが必要な理由は、キャプチャーボードとゲーム機をつないでゲーム画面を録画するためです。最初はノートパソコンを貸し出すのも良いかと思いましたが、最初から個室にテレビ・デスクトップパソコンとキャプチャーボードが分配器ケーブルによってつながれて配置されているほうが良いですね。


 パソコンだけだと画面が小さいことと、キャプチャーボードの種類によっては実際のプレイとラグが出てしまうので、分配器によってテレビにゲーム画面を映してプレイすることが多いです。パソコン+キャプチャーボードとテレビにつながれた分配器を、部屋に置いてあるゲーム機につないでプレイします。


 このマイクのヘッドセット・スタンドは、頭につけるか机に置くタイプかの種類です。基本的にヘッドセットのほうがノイズ除去に強く、スタンドマイクは多くの人間の声が入りやすくなるが周囲の雑音も入ってしまう雰囲気です。

 しかし、スタンドマイクを使うことで、多人数の実況収録がしやすくなります。


 次は、追加料金の必要なレンタル機材をまとめました。


・撮影機材(デジタルカメラ・カメラスタンド) ・仮面 ・サングラス

・被り物 ・マスク 


 テレビゲーム実況だけではなく、アナログゲーを撮影しながら実況するという非電源ゲーム実況も可能です。このアナログゲーは、製作者やサークルに実況許可が取れた一次創作ゲームが店内に置いてあることになっています。

 うっかり顔が映っても良いように、仮面・サングラス等もあります。


 基本的に高品質なもの程、+αで料金が取られる設定でしょうか。

 いや、それよりは全て同じものを一括で抑えて、同料金のほうがコストはかかりにくいかもしれません。事前連絡があれば、機材持ち込み可で料理一品+ルーム料金を払えば使用できるというのも良いですね。


 よく考えると、機材と一緒に飲み物・料理を持ち込むのも危ないかもしれません。後は「バー」として、酒を出して機材レンタルをすると酔っぱらいが面倒なことをしでかすイメージがあるような気がしてきました。

 破壊・汚損された場合、買い取りによる弁償が必要ですね。


 窃盗や弁償逃れを防ぐために、個室を使うための会員になるには個人情報の登録が必須というのは、他のカラオケ店と同じです。

 貸し出された道具にはIDチップがついていて、持ち出すと出口にある警報が鳴るというレンタルビテオ店と同じ仕組みにすると良いかもしれません。

 しかし、レンタルを使わずにバーで遊ぶだけなら会員登録は不必要です。


 なんだか、全体的にコストが嵩みそうな設定になってきました。

 マスターはゲーマーであり、ゲーム実況を通じてゲームに対して興味を持って欲しいと思い立って始めたけれど赤字に悩む壮年男性でしょうか。


 ここらへんは、音楽スタジオについても調べて参考にしたほうが良いかもしれません。または収録できるヒトカラ店やインターネットカフェ、バーについても調査しつつ、違和感の少ない店設定に出来れば良いですね。


 他の「ゲームバー」とは違い、置いてあるゲーム以外のプレイは禁止されていて、基本的にゲームの持ち込みはしてはいけないという決まりもあります。

 ここで「実況許可の降りていないゲーム実況を店内で収録してはいけない」ということを前面に押し出すことで「ゲーム実況がテーマではあるけれど、非許可実況を推奨するわけではない」とする予定です。説得力は全くありませんが。


 TRPGに関しても、公式に許可が取れているものはルールブックが置いてあったり持ち込みが可能だったりします。非電源ゲームも、実況許可が取れていないものは持ち込み不可です。追加料金で、録音した音声データの文章書き出しサービスもあると良いかもしれません。


 上記の話で厳しいのが「店内でプレイ出来るゲームの幅が狭まる」ということです。これは、他のゲームバーと比較して、かなりの痛手になります。

 しかし、逆に考えて、一次創作ゲームを作る同人サークルから実況許可を頂くことにより、市販ゲームよりも多く置いているという設定にすれば面白くなるかもしれません。本編ではなく、体験版のみ実況可のサークルもありそうです。


 コミケ・コミティアや同人ゲーム販売所にマスターが出向き、実況許可の取れた一次創作ゲームが店内に置いてあるということですね。

 うまく実況を宣伝として使いたい層と実況したい層が噛み合えば、より面白く問題も少なくしていけるかもしれません。こうした同人ゲーム文化も絡めて紹介できれば、とても興味深い題材になりそうだと思いました。


 後はマスターと有志の人間で動画やサイトを作っていて、自作ゲームに限り実況と店内に置く許可が降りるゲームの募集もされている設定も良いですね。

 盗作等のチェックをしてから、PCゲームの場合は各パソコンにDLし、非電源ゲームなら店内に置いて自由に遊べるようにします。

 わりとゲーム製作者も通っていることにするのも楽しいと思います。


 最後に、一つ悩んでいることは「大容量の実況動画データを、どう受け渡すか」です。USBメモリや外付け媒体によって動画データを持ち帰ってもらうか、共有ファイルやアップローダーから後日ダウンロードしてもらうかでしょうか。

 一つのデータで数十GBになるので、DL形式だと時間がかかりそうですね。


 高画質・高音質で撮れるところが売りなので、あまり非可逆圧縮には頼りたくはありません。動画投稿サイトに上げるときにエンコードはしますが、やはり元データからのほうが画質・音質も良くなります。 希望に応じて圧縮か未圧縮による共有ファイルからのDLか、外付け媒体で持ってくかの三択でしょうか。


 やはり、自分が興味のある題材だと話が広げやすいと実感しました。

 しかし、知識の幅が広くないので、何か突っ込みやアドバイス等がありましたらお願いします。自分でも調べながら、少しずつ書いていきたいですね。

 是非、皆様もゲーム実況バーを題材にしたストーリーを書いてみて下さい。

 

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