ギャグ方向で進むかと思いきや、、、感動のラストでした!素敵な教訓。誰だってふと立ち止まって考えたり悩んだりするけれど、自分自身の気持ちをしっかり受け止めて生きるのが大事なんでしょうね!
8000字台の作品で、筋立てもテーマもわかりやすく、そのぶん熱量のある物語です。しかしシンプルであるがゆえに、かえって読み手次第で様々な受け取り方ができる内容かもしれません。個人的には、それこそこのストーリーの特に優れた部分ではないかと思いました。
美しい虚像より、骨太なコア。芯を持つ人だけが表現者となる。
本音トークがテンポ良く展開して、気付いたらあっという間に読み終えてしまった。けれど後半の3話4話はじっくり読み返したくなる、深い。既にアラサーから数十年を経た自分にも、何度も頷けるところがある。「ありのままの自分」を認めることは、簡単なことじゃなけれど、エリナのように自分ももう一度頑張ってみようかな、と読後の心を未来に向かってほっこり温めてくれる、そんな素敵な作品。壁を乗り越えたい時に、また読み返しにきて、勇気をもらおうと思う。
面白かったです。読みやすくわかりやすく、奇抜さでごまかそうとする話が多い中で、清涼剤のようにすっきり読める話でした。こういう話をたくさん読みたいですね。
タイトルで素通りしてましたが、読んでみたらとっても素直な、「好き」を見つめ直すお話でした。才能の所在、本当にそれが好きかどうか、人からの評価。疑って振り回されて不安になるより、信じて突き進んだ方がいい。
こればかりは読んで貰うしかありません!タイトルで色物とか思ってる人。もしそんな方がいるとしたらそれは大間違い。中身はどこまでも王道、かつ真っ直ぐな現代ドラマです。文章も小気味いい。情景描写、感情描写、台詞のバランスがとても良く、一話一話も気づけばスラスラ読み終わる丁度良さです。まずは第一話だけでも読んでみて下さい。きっと気づいたら全部読んでいると思います٩(๑•̀ω•́๑)۶
それはそれで。
自称・小説家志望としては、拍手したい! というか、表現することを生活の一部とする人は必読。 砕けているけど下品でない、チャーミングな文体や登場人物。ボカロなんていう現代用語を出すのもアイドルの時代性を引き立たせてます。 短いけれど学べるよい作品でした。たんじゅんに、面白かった。
ストレートに面白い短編小説でした。読みやすいし、話の内容に対する長さもちょうどいい感じでした。おもしろかったです。素敵なお話をありがとうございました。
面白いです………面白いというか、でも、心臓がチクチクします。リアリティがあります。
この二つのキーワードがセットであるために、読まずに通り過ぎる人がいるかもしれませんが、うーん、いい話。芸能界の話、俗なイメージで始まり、最後はストンと、ナチュラルな場所に綺麗に落ち着きますね。また、近況ノートに設定を練り直した、とありますが、それがすごく成功していて、よくある物語でなく、ものすごくほっこりするところに収まっています。おすすめです。
タイトルに惹かれて行き遅れアイドルが滑稽に足掻くコメディを期待していたのですが、読んでみればなかなかどうして熱さもあるお話しでした。短く読みやすいのにこんだけちゃんとしたもの書けるのはたいしたもんだと思います。すぐ読めるので、少しでも気になったなら是非ご一読を。
正直、タイトルからはあまりそそられなかったけど、レビューを見て読んで見ると…当たりでした! 少ない話数の中でこれだけ中身あるものを書けるのは凄い。一話毎が短めで、スラスラ読めるのもおすすめな理由の1つ!
不意に感動させられてびっくりしました。アラサーアイドルが無理して頑張る話、ではなかった。アイドルと竹内Pの距離感が良かったです。ひさびさにキュンときました。
タイトル読んだ時点で「大丈夫、聖子ちゃんだって永遠のアイドルなんだから」って感想を書こうと思っていたけど、全然違う話だった。これは良作。この手のフレーズは定期的に流行るけど、誰もがそう言ってもらいたいからなんだよね。
インパクトのあるタイトルに惹かれて読みましたが、一気に持っていかれてしまいました。コメディタッチな出だしでくすっと笑い、気が付くと読み進めるうちにグッと胸を衝かれ……。最後の余韻までバッチリな、素晴らしい短編だと思います。ありがとうございました!
ありのままでいい。そういわれても、周りの目から自分を守るための鎧はなかなか手放せない。ありのままの自分をさらけ出すのは怖い。それでも怖さを捨て、その鎧を脱ぎ捨てたとき――きっとそこには、新たな道があるはずだ。この小説は「ありのまま」でいる難しさと大切さを思い出させてくれる、そんな作品だった。
落ち目アイドルが挫折し、悩み、葛藤を経て、再び立ち上がるまでの物語。作中では華やかな芸能界を舞台に据えていますが、その根幹にある「目標を見失ったときの迷い」は、人間なら誰しもが持つ絶望感だと思います。限界を感じ、思うように物事が進まず、心折れて妥協してしまう、あの嫌な感覚。作中の歌詞を解説するPの言葉が身に沁みました。「きみ」とは、自分のことなのだと。辛いときに読み返すと励まされる、希望に満ちた珠玉の短編です。