パンで繋いだ生きる意味の尊さ

コンパクトな作品ながら、非常に凝縮された短編小説です。

一つのパンが命を繋ぐ。
それ自体はとても小さな慈悲ですが、それが大きな恩恵となって自分の身に還ってくる。
生きる意味の大切さを説いた、言ってしまえば道徳のような小説だと思います。

しかし決して堅苦しいわけではなく、とても読みやすい文体で綴られており、少ない登場人物ながらもしっかりと練られたストーリーが屋台骨として支えています。

短くてすぐに読める作品です。
タイトルのセンスも素晴らしいです。
ぜひご一読を☆

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