これは善意と善意の戦いだ

平和主義の信念が現実と摩擦を起こす主人公。
世界平和のために人類を恐怖に陥れる敵役。

どちらも一面では正しく
他の面では間違っている。

完全な人間などいないのでそれは当然ですが
そんな不完全な正しさを追求する彼らの姿が

とても眩しく見えます。

その2人だけではなく、多くの登場人物たちが
良かれと思って、善意に従って、最善を尽くす。

ただ、価値観が違うがために
行動の方向性がちがってきて

それが対立の原因になってしまう。

誰もが真摯に、必死に生きているからこそ
圧倒的なリアリティのドラマとなり
胸を打ちます。

そうしたドラマを通じ、
戦争・殺人、そして不殺。

重く難しいテーマに正面から向き合う
作者様の本気がバリバリ伝わってきます。

掛け値なしの傑作、まだの方はぜひご一読を!

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