PEAXION-ピージオン-

作者 東雲メメ

76

30人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

 主人公のアレックスとその仲間達は、いわゆる巻き込まれ系主人公という立ち位置で物語は進んでいきます。
 しかしながらその物語は甘さやご都合主義は一切排除しています。
 戦えば死者は出るし、敵に捕らわれれば酷い目に合う。
 その容赦のなさが、一人一人のキャラクターが「いきている」という尊さを感じさせます。
 また主人公は「不殺」を貫く精神を持っていますが、それで済むわけがないのがこの物語です。しかしその理由付けや精神的悩みも深く描写されているので、彼もまた「甘い」わけじゃないことが読者として深く考えさせられました。
 宇宙を舞台にした重厚なロボットファンタジー。
 是非ともご覧あれ。

★★★ Excellent!!!

平和主義の信念が現実と摩擦を起こす主人公。
世界平和のために人類を恐怖に陥れる敵役。

どちらも一面では正しく
他の面では間違っている。

完全な人間などいないのでそれは当然ですが
そんな不完全な正しさを追求する彼らの姿が

とても眩しく見えます。

その2人だけではなく、多くの登場人物たちが
良かれと思って、善意に従って、最善を尽くす。

ただ、価値観が違うがために
行動の方向性がちがってきて

それが対立の原因になってしまう。

誰もが真摯に、必死に生きているからこそ
圧倒的なリアリティのドラマとなり
胸を打ちます。

そうしたドラマを通じ、
戦争・殺人、そして不殺。

重く難しいテーマに正面から向き合う
作者様の本気がバリバリ伝わってきます。

掛け値なしの傑作、まだの方はぜひご一読を!

★★★ Excellent!!!

コロニーに住む平和主義の少年がひょんな事から世界のカギを握るロボットに乗り込む。そして彼はその思い責任に、苦しい決断に迫られる。

ストーリーに必要な葛藤やドラマ。これは主人公だけではなく彼の周りの人物に与えられており、それがまたストーリーに華を添えてくれます。
またモビルスーツよろしく様々な姿形と種類が豊富なDSW(ロボット)。それが繰り広げる戦闘も、これまた手に汗が握る程に熱い!
果たしてアレックス君の葛藤に答えが出るのか分かりませんが、いつしか彼なりの考えが出てほしいと僕は思います。

ガンダム的なスペースSFを楽しみたい方、ぜひお手元に取ってみて下さい!

★★★ Excellent!!!

特殊な人型兵器『ピージオン』に搭乗する事になった少年アレックスとその家族や友人たちが戦火の広がる宇宙を戦い抜く作品です。

命がまるで消費財のように軽々と失われていく中、アレックスは、友人たちは、いったいどれ程の物を失いながら生きていく事になるのか。
戦場の理不尽に涙しつつ、彼らは生き抜こうと力を尽くします。

彼らが再び平穏を手にできる日を、手に汗握りながら読み進めたい。
オススメです!

★★★ Excellent!!!

作者のロボ愛を感じる作品。(メカ愛だと語呂が悪くなっちゃうので

序盤はかなり重たいヒューマンドラマを盛り込んであるのだが、途中から東雲先生の熱量が伝わってくるほどのロボ愛を感じる。

かと言って物語が薄くなるわけじゃない。細かい人間関係の描写は読んでいて、文章に引き込まれてしまう魅力があるんです。

そのうえに、ロボ系が好きな人にとっては堪らない設定が盛り込まれているのです! 
SFちっくな機械モノが好きな人には、ぜひぜひお勧めしたい作品です!

★★★ Excellent!!!

Vol.1まで読み終わりました。

コロニー、そして宇宙を舞台に、平穏とは言わずとも大切な『家族』と共に暮らしていたアレックスは、ある日を堺に戦争に巻き込まれ、『戦争という存在を根本から覆しかねない』と言われている機体『ピージオン』へと乗り込み、戦いに身を投じていく……。

と、王道突き進むボーイ・ミーツ・ロボットですが、「やらなきゃやられる」戦闘の中、アレックスはあくまで「非暴力非服従」「不殺」の精神を貫き、時には葛藤に苛まれながらも、家族や仲間のためピージオンを駆ります。
ここでピージオンが普通の戦闘メカであれば、アレックスも否応なしにトリガーを引かねばなりませんが、あくまでピージオンは「電子戦特化機体」、暴力を用いずに戦闘にどう勝利するか、アレックスの心情と併せて丁寧に書かれております。

キャラクターも魅力的です。僕的には「いじめっ子が掛け替えのない友人・仲間になる」という展開が大好きなので、アレックスとデフのやり取りは微笑ましくも思います。(映画版ジャ◯アン的な)

数々出てくるメカニックも、作者であられる東雲先生の「好き!」という気持ちが随所に表れており、物語を盛り上げるスパイスとして十分効果的となっております。
このままVol.2へと読み進めていきたいと思います。

宇宙世紀、コズミック・イラ、etc……みんな大好きですよね?
じゃあ読もう!

僕にはこの作品がなぜもっと評価されないのか、全くわかりません。

メカ好きの方、おすすめです。

★★★ Excellent!!!

ロボット好きなら思わずニヤリな小ネタがてんこ盛りな作品。
しかしただのオマージュというわけではなく、材料を上手いこと料理している感じ。シチュエーションとかも何処か馴染みのあるものなのですが、自然に組み込まれている辺り作者さんの力量を伺わせます。
富野節なんかもちょいちょい。富野節には意味のわかる富野節と、意味のわからん富野節がありますが、こちらのはちゃんと意味がわかる方です。ご安心してお読みください。
ただ、各話のボリュームが結構あり、なおかつ群像劇なのでストーリーが前後したりでかなり丁寧に進むので読むときはお時間のあるときに。とりあえずvol.1だけでもお試しを、なかなか驚かされるラストだと思います。
vol.2はフロッグマンの狂いっぷりが素敵過ぎていうことなし。こういうキャラ大好きです。

★★★ Excellent!!!

最新話まで読ませて頂きました。とにかく丁寧な人物描写によって、群像劇としてのドラマが高いクオリティで形作られています。
どこか懐かしく、かといって古臭い訳でも無い作品中の空気は、誰しも心に抱えているロボアニメ像に重なるものがあるのでは無いでしょうか。
設定集が用意されているのも、私のような設定好きの層を引き付ける点です。続きを楽しみにしております。