過去の恋人からの手紙のように。

(*追伸)

雨が 過去を 連れて 静かにやってくる。
降り出す前の 予感のような匂いと 一緒に。

これは、かつて好きだった 彼からの恋文。
もし そうなら、
こんな風に 私を見つめて 想っていてくれたのなら。

そして、あなたは 私の分身。
勝手でごめんなさいと 謝りながら、不思議と
同じ時間枠に 自分に似た男が 文章を
綴っているような気がして 仕方がない。

勝手に 返歌を 送ってしまう 失礼を お許し下さい。
























いったい、何行空ければ、他の人に見つからないのかしら。

+5/7 追伸 (ここからは まったくの私信です。
ノートがないので、レビュー読んでいる方、ごめんなさい。)

悠月さん。ゆづきさん。ユヅキさん。
今日は一日、ふわふわと しあわせでした。
雨上がりの朝、郵便受けに入っていた 小さな手紙に気付いて。
ずっとこうして お話をしてみたかったのです。

雨の詩に レビューしたあと、抒情は死んだって
書かれていたから、ずっと怒ってるかと思ってたの。
でも、檸檬のことが 綴られていたから
きらわれてるわけでは ないのかなって。
あの 鉱物店の神聖な病理の話、だいすきです。
透明な水色に満ちる雨の歌なんて、勝手に
自分のものって想って 何度も 読んでいるくらい。

私は急速に あなたの作品に 恋をしてしまったのです。
でも、伝える術がなくて、航空灯の甘い煙草で
あなた宛ての お手紙を 綴りました。
きっと読んでくれていると 信じながら。
性懲りもなく、雨と月という詩まで詠んで、
最後に 名前を呼んでみました。我ながら大胆。

GWに 新宿で写真展の 待ち合わせの前に
紀伊国屋に寄って、石たちに あいさつに行きました。
見ただけで 誰も 持ち帰らなかった。まだ選べなかった。

私もあなたと おともだちになりたいです。
他愛ないこととか、お話ししてみたいです。
私のノートでも、ツィッターでも、ここを開けてくれても
どんな形でもいいので。 私自身は 取るに足らない者なので
私の言葉を すきでいてくれたらいいなって 想います。

でも、また作品のどこかに あなた宛ての言葉のかけらを
交ぜてしまうかも。こんなこと、ここに書く前には
想像すらしていなかった 楽しくて 甘い いたずらです。

六月菜摘

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