疑問符

  • Good!

ファンタジーとゲームファンタジーを比較するのでもなく、不特定多数の作者の表現力が欠乏しているのではないかと批判を述べる作品です。私はこれを小説と言いたくもありません。
現在のファンタジー"カテゴリ"は読者の共通認識があり、その上でどのような設定を付けることが出来るか、そういった場となっています。自由に、滅多矢鱈に、独自の名称や概念を製造するものはファンタジー(カテゴリ)に含まれません。
この方の言うファンタジーとは既存の概念を全て捨てたものであり、完全オリジナルな分野になります。そのような読者への配慮も何もなく、読ませようという努力も微塵に感じない作品はそもそも人に読まれる機会もなく、広く伝わることはありません。
何せこの作品はファンタジーの基礎的な設定も明確に述べず、既存の概念を捨てろ用いるなとしか語られていません。そうすると、舞台に登場する人物や生物は独自の呼称があり、独自の生態、独自の容貌となります。少なくとも"文字"だけでは表すことは限りなく不可能に近いです。その段階でこの媒体で新たにまとめあげるものとして相応しくない歪な発想だと思います。そんなもの、あなたが脳内で好き勝手妄想すればよろしい。
何より、そのような広大な世界を一から緻密に構成し書き上げられる人、そのような面白味もなくただただ膨大な設定集を把握できる人がどれだけ居るのでしょうか。疑問に思います。
現在の在り方に疑問を呈するだけに終わり、具体的な改善策を上げることもしない不完全な批判などチラシの裏にでも書いておけ、少なくとも私はそう思い、この作品のような悪意のある捉え方を否定します。

ここまで言われても読みたいと思った方は是非読んでみてください^^作者様の面白い考えに触れることができますよ^^

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