私小説であれば、文豪の匂いを感じさせるもの
- ★★★ Excellent!!!
一気読みしたぜ。
斜に構えてるひねくれたダーティな感じの男が目に浮かぶ。
ダーティはそのままの意味じゃない。
タバコ好きな悪役のような男のフィルターを通さない素直な感覚が病みつきになりそうだ。
これは日記でもあり、私小説でもある。
心では『復讐』という単語を使い、底では『憧れ・願い』といったものが見え隠れする。
燃え尽きた灰というイメージを感じさせる内容。
だが、それは落ちる前に吸い込むことで一瞬赤く熱帯びた色を示す。
詩人でもあり、文学者でもある。
この男をカッコいいと思った。