私小説であれば、文豪の匂いを感じさせるもの

一気読みしたぜ。
斜に構えてるひねくれたダーティな感じの男が目に浮かぶ。
ダーティはそのままの意味じゃない。

タバコ好きな悪役のような男のフィルターを通さない素直な感覚が病みつきになりそうだ。

これは日記でもあり、私小説でもある。
心では『復讐』という単語を使い、底では『憧れ・願い』といったものが見え隠れする。

燃え尽きた灰というイメージを感じさせる内容。
だが、それは落ちる前に吸い込むことで一瞬赤く熱帯びた色を示す。

詩人でもあり、文学者でもある。

この男をカッコいいと思った。

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