夏の湿気に猫の鳴き声に、将棋を指す爺さんの手つきまで想像できそうな空気感。素敵です。
今まであまりこの手の作品は読んだことがありませんでした。ですが、ゆったりとしつつ舞台にしっかりと引き込まれ入り込まれる作品でとても良かったです。猫はやっぱり可愛いです。
昔の小説を読んでいるような言い回しや表現が面白かったです!UMAを見つけて面白がったり、怖がったり、右往左往する人々のようすが目に浮かびました。
文章から漂ってくる郷愁感は、読者が熊本に縁のない人であれど否応なしに舞台へと引き込んでくれるでしょう。
少し古風で独特な言い回しや話法と。憎めない、ちょっと笑ってしまうような、ご近所の人々。短くまとめられた、総じて人のあたたかみを感じさせる御話。なんだか最近減ってしまったご近所付き合いを思い…続きを読む
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