キャッチコピーに惹かれたなら、間違いなし

 タイトルとキャッチコピーでどういうお話かは一目瞭然。そういのが読みたい方の期待には、充分応えられる内容かと思われます。
 幼く善良な少女がピュアなまま、善意全開で暴虐を働く「躾」のくだりは、主人公に深く同情せざるを得なかった。
 もっと閉じた「痛い」お話かと思いきや、話が進むにつれ世界が広がり、主人公はピュアさを保ったままある種の邪悪へと成長していく。
 それらが、幼い少女の目を通した一人称を中心に描かれているので、パステルカラーの地獄絵図といった趣きが味わい深い作品。
 だるまにされた青年はその中で何を想うのか? そして女主人への道を歩む少女の行く手に、何が待っているのか? 最後まで見届けさせていただきたいと思います。

※追記:3/14の近況ノートにも感想をアップしました。老婆心ながら、レビューでは書けない内容を中心にしております。

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