この惨めさが……、堪らんのだよ。

皆さん、子供の頃、蟻を無意味に潰したことはありますか?
私はあります。蟻の巣穴から、水を注いだこともあります。
でも、決して蟻が嫌いだったわけではないのです。むしろ蟻が好きだったのです。
どうして他者を傷つけてはいけないか。この作品の少女は他の命を用いて試行錯誤しながら学んでいきます。
それが愛か、それとも別の何かを探る営みなのかは、読者の判断に委ねられることでしょう。

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