概要
「こんばんは、よい夜ですね」
夜にだけ出没する、喋る自動販売機のお話です。
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- ★★★ Excellent!!!隅々まで技巧の行き届いた素晴らしい短編
自主企画『現代怪異創作祭』から来たのですが、これはまた掘り出し物に出会ったぞ……! タイトル、そしてプロローグの段階から、もうティン! と来るものがあるんですが、予感に従って読めば大当たりでした。
アウターゾーンとかそして闇は集うとか、週間ストーリーランドの不思議な老婆とか笑うせぇるすまんとか、「怪異なるものが愚かな人間に不思議な道具を渡し、相手の運命が変わっていく様を綴る」という幻想譚の類型なのですが、作者さんの腕前がとにかく巧み!
一万文字という分量で、この自販機はどうやって運営されているのか、どんな客が他にいるのか、という世界観の奥行きを見せつつ、様々な趣向を凝らしたエピソードがそれぞ…続きを読む