自主企画『現代怪異創作祭』から来たのですが、これはまた掘り出し物に出会ったぞ……! タイトル、そしてプロローグの段階から、もうティン! と来るものがあるんですが、予感に従って読めば大当たりでした。
アウターゾーンとかそして闇は集うとか、週間ストーリーランドの不思議な老婆とか笑うせぇるすまんとか、「怪異なるものが愚かな人間に不思議な道具を渡し、相手の運命が変わっていく様を綴る」という幻想譚の類型なのですが、作者さんの腕前がとにかく巧み!
一万文字という分量で、この自販機はどうやって運営されているのか、どんな客が他にいるのか、という世界観の奥行きを見せつつ、様々な趣向を凝らしたエピソードがそれぞれに展開される様と落ちの付け方、まとめ方。
そして総文字数「9999文字」……実に美しい。
いやあ、大変面白い作品を読ませていただきました。ありがとうございます!