古き良き(?)時代の愛すべき友人
- ★★★ Excellent!!!
食通気取りの友人とあるのを見て、いけ好かない感じの人物像を想像していただけに、いい意味で裏切られました。
その友人は、古い時代の、小さくまとまった現代秩序にはまらない、はまる事の出来ない人間。
そして、品性に欠ける言動の多い友人を、極めて怜悧に、淡々と語る作者。
間違いなく友人は、現代において「はみ出し者」にならざるを得ない存在であると思います。
実際、身近にいたら嫌だなとさえ思う。
しかしながら、遠巻きに眺める分には哀愁とおかしみがある。
必要効率だけを追い求める現代において「はみ出すもの」の意義を考えざるを得ない。
考えなくても、単純に面白い。
そんな身近な友人の話。