その猫、ちょっとおかしいんです

友人の林田に「我が家の猫を見に来てくれ」と言われて始まるこの物語。
冒頭はコメディ色が強く、時折吹き出したりしながら拝読しました。奇想天外な状況設定に登場人物達と戸惑いながらも、それでも『適応』しようとこちらも読み進めるのですが……。

気づけば。
この話。
とんでもないことになるのです。

いや、ほんと、説明が難しいんですよ! 私の語彙力の問題もあるのでしょうが……。
細かく説明しようとしたら、「林田、なーう」しか頭に浮かばないというか……。
もうそれが上手い具合に作用するというか……。

とにかく、すごいんですよ!! 読み始めたら止まらないんですよ!!

昨日、ずっと頭の中「林田、なーう」ですよ。このワード、中毒性があるんでしょうか。家族中で「林田、なーう」って言っていますよ。宗教ですよ、もう。作中で出てくる宗教より、この語彙の中毒性の方が問題ですよ。
この作品、本になったら即買います!

途中、セルフレイティングどおり、『残酷描写』『暴力描写』がありますが、作者様の配慮により、事前提示があります。この配慮もまた、個人的に嬉しかったです。

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