こんにちは、結愛りりすです。
しれっと肩掛けポーチ(要するにポシェット)が話の序盤から出て来ています。
ルノルノは遊牧していた頃からポーチを愛用していますし、ミチャにも肩掛けポーチをプレゼントしました。
鞄、要するに物を入れる袋というものの原型は紀元前からあります。
メソポタミア文明アッシリアのレリーフにはすでに取って付き鞄のようなものが描かれています。
案外古いんですね。
古代ギリシャでは小物などを小袋に入れて腰紐で吊るしていたそうです。
中世に入ると、オモニエールという、ベルトに括り付けて使用するポシェットが中世初期に登場しましたが、それが今の鞄の原型です。
もともとは施しをするための小銭を入れておく入れ物で、フラップで閉じるフラットバッグでした。
いずれにせよ、当時のバッグは腰布、ベルトに「括り付ける」というのが主流です。
これは18世紀頃まで盛んに使われ、鞄の形が細分化していくのもその後ぐらいです。
羊飼いが肩掛け鞄を持っている姿なんかは18世紀後半の像などで見受けられます。
ちなみに女性用の本格的なショルダーバッグは1955年、ココ・シャネルが作りました。
案外肩にかけるという発想は古くないのかもしれません。
肩掛けポーチなんてものは中世にあったのか…?
…ファンタジーということで、細かいことは気にしないでいきましょう。
「風塵の碑」
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https://kakuyomu.jp/works/16817330667405923497