こんにちは、結愛りりすです。
馬の速さを競わせる競馬の歴史自体は古いです。
有史以前、恐らく馬を家畜化した頃からあるのではないかと言われています。
競馬が歴史上に初めて登場するのは古代ギリシャ、ホメロスの「イリアス」です。ここで戦車競馬の記述があります。二頭立ての戦車でその速度を競うもので、古代オリンピックの種目でもありました。
日本でも平安時代に「くらべうま」というのがありました。
専用の競馬場で行われる近代競馬は16世紀イギリスで成立しました。この頃に色々な細かいルールが制定されました。
そして1539年、チェスター郊外に初の常設の競馬場が出来ました。
最古の競馬場、チェスター競馬場です。
それまでは古式フットボールの場として使われていた場所なのですが、1533年の試合が流血沙汰になってしまったため、チェスター市はフットボールを禁止していました。そこで1539年にチェスター市(ヘンリー・ギー市長)は同場所を競馬の場所と改めたのです。
記録に残る最古のレースは1539年2月9日に行われたものでした。
ちなみに現在のチェスター競馬場は全長1マイル(約1609メートル)、平地・芝コースの左回りです。
本編のバルファ公の競馬場は、近代競馬場のようなきちんと整備されたものではありません。
広い平坦なダートの土地に観客席と走行コースを設けただけの簡単な作りです。
それでも観覧席の少ない大衆競馬場に比べると、ミチャも驚いているように、1000人以上の人間が観覧出来るようになっていて、非常に大規模な娯楽施設となっています。
恐らくバルファ公はこの世界線では「近代競馬の祖」として名前を残すことは間違いないでしょう。
「風塵の碑」
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https://kakuyomu.jp/works/16817330667405923497