概要
「普通」に生きたかった。
優れた剣術と馬術を伝統に持つ少数民族のラガシュマ族。彼らは突然現れた「軍隊」に部族ごと滅ぼされる。その唯一の生き残りである十四歳の美しい少女ルノルノは放浪の末、アルファーン帝国の帝都メルファハンに辿り着く。奴隷商ユンに拾われた彼女は奴隷として売られ、富豪であり裏社会の首領であるシュガルに買い取られる。そこで同じ奴隷で、遊牧民族カルファ族出身の十六歳の少女ミチャと出会う。ミチャは遊牧民の言葉を話せることからルノルノの通訳兼指導役として行動を共にするようになる。ラガシュマ族の伝統剣術でシュガルにその腕を認められたルノルノは、ミチャの「相棒」として育てられることになる。しかしシュガルは同時にルノルノを自分愛人にしようと目論む。シュガルの愛人になり、その財産の分け前を手に入れたいと考えていたミチャは
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