• 異世界ファンタジー

「風塵の碑」第39話のあとがき的なものです

 こんにちは、結愛りりすです。

 二刀流、というと野球好きの人なら大谷翔平氏やベーブ・ルース氏を思い出す人が多いと思いますが、剣術で二刀流といえば二天一流の宮本武蔵を思い出す人が多いのではないでしょうか。

 しかし二刀で戦った人は他にもいます。

 南北朝時代に南朝についた武将、新田義貞。太平記によると二本の太刀で飛んできた矢を次々と払い落としたそうです。まさに無双状態。

 あとは幕末期、桜田門外の変で水戸浪士に襲われた井伊直弼を守るために奮戦した河西忠左衛門という彦根藩一の剣豪も二刀で戦いました。

 新撰組を抜けて伊藤甲子太郎とともに御陵衛士を結成した服部武雄も油小路事件では二刀で奮戦したそうです。

 今の剣道においても最難関と言われる剣道八段審査を二刀流で合格された故・戸田忠男氏がおられます。

 世界に目を向けると、古代ローマの剣闘士グラディエーターの一形態で、2〜4世紀頃に流行ったディマカイルスという二刀で戦う人々がいました。シーカ(トラキア人らが使用した曲がった短刀)やグラディウス(ローマ帝国での一般的な直剣)を両手に持ち、二本を巧みに操り、攻撃と防御を行なったそうです。

 イスラームではアッバース朝の名将でターヒル・イブン・フサインという人がいます。アッバース朝の総督で自治国家であるターヒル朝を築いた人ですが、隻眼にも関わらず二刀流の達人で、「二本の右手を持つ者」の異名を持っていました。

 なんかかっこいいですね。

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