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「風塵の碑」第34話のあとがきてきな

 こんにちは、結愛りりすです。

 アルシャハン教はイスラーム教を参考にしています。

 前も書きましたが、あくまで「参考」です。そのものでは全くありません。イスラームに詳しい人が見たら呆れるだろうなと思うぐらい出鱈目です。

 ただ、ニュアンスは拝借していたりします。

 例えば古典イスラーム法では、女子は9歳で一人前になり、結婚も可能とされています。

 これは開祖ムハンマドが50代の時に9歳の少女アーイシャと結婚したから、それを参考に作られています。

 ただ、さすがにそれは色んな意味で現代の考え方にそぐわないので、大抵のイスラーム系国家では15歳〜18歳を結婚可能な最低年齢としているようです。

 ちなみにアルシャハン教では10歳です。こういうところは微妙に似せています。

 ただ似せていないところもあります。

 イスラーム法では奥さんは4人まで持てますが、アルシャハン教では1人限定です。

 イスラーム法では性行為は奥さん以外禁止されていますが、アルシャハン教では「良いことではない」程度に止めてあります。ただし、度が過ぎた性行為(乱交とかレイプとか)はアルシャハン教でも禁止されています。だから本文中にもあるように、「奴隷会」はバレたら一発でアウトです。

 その他にも細かい規定は設定で決めてはいますが、それはまた機会があれば本文中にも出していきます。機会がなければただの裏設定になりますが…。

 生活規範を宗教上の法律で定めているという設定はイスラーム教を参考にしています。



 アルファーン帝国ではアルシャハン法というべき宗教上の法律と、アルファーン帝国法というべき国家の法律が別個に存在しています。

 簡単に言えば、アルシャハン教徒はアルシャハン法とアルファーン帝国法の両方で、それ以外の宗教を信じている信徒はアルファーン帝国法で管理されています。

 アルシャハン教徒であればアルファーン帝国法で定められた特権があるので、アルシャハン教徒の方が住みやすいという面はありますが、他宗教信徒でも大した問題なく住めるというおおらかな国です。

 アルシャハン法とアルファーン帝国法で異なる法解釈が出て来た時は法学者がそれを調べ、論議し、最終決定を下します。

 だからアルファーン帝国では法学者には裁判官のような役割があり、それなりの権威があります。

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