• 異世界ファンタジー

「風塵の碑」第32話 あとがき的なもの

 こんにちは、結愛りりすです。

 アルファーン帝国における奴隷制度は中世イスラーム社会の奴隷制度を参考にしています。

 あくまでも参考ですが。

 イスラームの人は奴隷を持つことは別に悪いこととは思っていません。

 現にムハンマドも何人か奴隷を所有していましたし、その中の一人、ビラール・ビン=ラバーフという黒人奴隷は今でもイスラーム教徒から尊敬を集めている聖人の一人です。奥さんも戦争捕虜となっていたユダヤ人女性でした。

 当時、奴隷の取り扱いや福祉には細かな規定があり、人権は限られていましたが、ある程度の権利は守られていました。

 能力によって色々な身分に取り立てられることもありました。例えばマムルークという奴隷出身の精鋭の軍人達もいましたし、オスマン帝国の常備歩兵部隊イェニチェリも元々はキリスト教の戦争捕虜による奴隷軍でした。

 そういう意味では一般的な奴隷のイメージと少しニュアンスが違うかもしれません。

 それでもやっぱり奴隷。人権に制限はもちろんありました。

 だから、そんな不自由な奴隷達を解放することは善行と定められています。

 女奴隷に教育を施し、解放し、結婚した者には、天国で2倍の報いがあるともされています。

 アルファーン帝国の奴隷制はこれらのことを参考にして私が作り上げたフィクションですので、その辺りはご了承ください。

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