お盆を迎え、あちこちの家で迎え火が焚かれています。
迎え火を目指し、年に一度この世にやってくる奈緒が主人公の作品「一瞬の夏」。この作品を出してからはや三年が経ちますが、ここ数年、この時期になると「一瞬の夏」の続編やスピンオフ的な作品を書き続けております。
今年は舞台を三十年前に設定し、これまで作品に登場した人物もほとんど姿を見せません。しかし、ひと夏の出会いとはかない思い出を素材にしている部分は、これまでと同じです。当時の世相などを思い出しながら、色々書き綴ってみましたので、当時青春を送った皆さんは懐かしい気持ちで、若い皆さんは「こんな時代もあったんだな」と思いを馳せつつ読んで頂ければ、と思います。