2024年のKACにおいて、8話連作で完成させた物語です。
東京・多摩モノレール沿線にあるカフェ「クラムジイ」に、閉店前最後の客として来店した謎の少女・及川緋色。
緋色はマスターである曽我部冬樹の淹れたコーヒーを飲み、「父が淹れてくれたのと同じ味がする」と言った。
彼女は亡き父の淹れてくれたコーヒーの味を求め、カフェを巡り歩いていたという。
冬樹はカフェを辞め、別な仕事に就いたものの、緋色と出会った後、心の片隅で夢を諦めたことへの後悔の念を持ち続けていた。
そんな折、冬樹は仕事の途中で緋色と再会した。
緋色は冬樹に、コーヒーの淹れ方を教えて欲しいと懇願した。
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