東日本大震災から、10年を迎えました。あの日、職場で無限に続く強烈な揺れに必死に耐え、その晩も、思い出したように鳴り響く緊急地震速報に怯え、翌日になると次々とモノが無くなって食料や水、ガソリンの確保に難儀し、まさに「兵糧攻め」に遭っていたことを今も鮮明に覚えています。水やガソリンを確保するのに何時間も並んだ経験は、一生忘れられないですね。
でも、僕の住む町の沿岸部は津波でもっと大変なことになっていましたし、原発から20㎞圏内のエリアでは、今も人があまり戻っていません。先日、常磐線で仙台に向かった時、原発が立地する町を通ったのですが、未だに修復されない屋根、地震で倒壊したままの家が目につきました。ここはまだ、10年前のままなんだな、と。
当時「絆」という言葉が流行りましたが、どこか独りよがりになってないだろうか?周りと自分が本当の意味で絆で繋がってるんだろうか?と疑問に思うことがありました。
(一部有名人のテレビを引き連れてのボランティアや、津波被災地で楽しそうに記念写真を撮る他県の車、そして自分の住む県への言われなき差別など)
震災を通し、人間のいい部分も、悪い部分も色々見えたように思えます。
震災での経験については、もう少し頭の中で整理しながら、いずれ何らかの形でまとめてみたいな、と思っています。
自分なりに、色々と思う所があるし、伝えたいことがありますので。