エレーナ率いるパーティの中で、やたら線が細く、不思議な印象を受ける少年が一人いました。
彼はメルガと言う、エレーナの付き人のような立場でした。
整った顔立ちから、出生は良家の出であることは明白です。
オルコ帝国領内で発生したクーデターは成功し、実は皇女であったエレーナの身代わりとして、メルガはいつでも影武者として差し出されることが決まっていた従者でもありました。
髪を整え、黒い皇女の正装をしたのが、下の図になります。
ウクルキ少佐は、まだ15歳の彼女が出した潔い決断に感銘を受け、捕らえられるまでの短い期間だけでも、自分の妻として迎えたいと、父親であるルガ・ハイヤー氏に申し出ます。
↓ 「自称「未来人」の彼女は、この時代を指して「戦前」と呼称した」
https://kakuyomu.jp/works/16816452220196298271