あー、今までのお話で、猫だとか鼠だとか鹿だとか狼だとか、そういう固有名詞がありました。
このお話は異世界です。
でも、そういう動物はいます。
ちゃんと魔物と区別されてますし、その説明も出てきます。
というか、現実でも国が違えば生き物の呼び方も変わり、その国の言葉に訳されます。
この物語でもそういう感じです。
日本語に訳されてるだけ、的な。
しかし、今日更新したお話は違います。
https://kakuyomu.jp/works/16817330659234244247/episodes/16817330661447698160 今回のお話で「三味線弾いて」という慣用句を使いました。
流石に三味線は三味線です。
中国の「三弦」という楽器をルーツにした日本の楽器です。
沖縄の「三線」とも違いますし、中国の「二胡」とも違いますし、モンゴルの「馬頭琴」とも、イタリアの「バイオリン」とも違う弦楽器です。
三味線は三味線です。
三味線の存在なくして「三味線という言葉」は使えないのです。
ぶっちゃけ使わなくても良かったのですが、とても思い入れ深い言葉だったし、そういうシチュエーションだったので、どうしても使いたかった。
だから、この物語の世界には三味線が存在する事としました。
勿論お話の中に実物の三味線が出てくる事はありません。
でも存在するからそういう言葉があるよー、ってな感じ。
んで、その慣用句も少々特殊な使い方です。
本来なら「相手の調子に合わせてテキトーに誤魔化す」的な意味なんですが、真面目にやってる人に「もっとだ! もっとちゃんとやれ! 今のそれはまだお前の限界じゃねえ!」というシチュエーションでも使ったりします。
要は「自分に嘘をつくな」「自分を誤魔化すな」って事ですね。
とある場所で、連帯責任で腕立てとかスクワットを二、三時間やらせる時に飛びかう怒号の一つでして、僕にとって大変思い入れがある言葉なのです。
ちなみに腕立てとかスクワットを二、三時間もするのは、筋トレとしては逆効果です。
でも、別の効果もあります。
それは何でしょうか。
宗教的なアレでしょうか。
ぶっちゃけ精神鍛錬なんてそんなもん。
でも確実に効果はあった。
痛い時は痛いとピーピー言う時もありますが、やるべき事がある時は、たとえ骨が折れていてもやり遂げられるようになります。
思い込みをぶち壊すには更なる思い込みか、「なんだかわからないけどやり切れた」という事実が最適です。