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 先日、元の業界に戻りました!

 一昨日、土木作業員を辞めて、昨日、美容師に戻りました。
 周りからは「休めば良かったじゃん!」みたいに言われましたが、早く美容師をやりたかったからしゃーない。

 んで、初日を終えての一言。


 つ、か、れ、たー!!

 に尽きます。

 一年ブランクが空いてかなり緊張してたのも、以前居たお店とは設備もシステムも違う場所でいきなり入客したのもありますが、それよりも疲れる事があります。それは——。

 他人からの見られ方を常に意識しなきゃならない事。

 です。

 僕にとっては肉体労働よりも、コッチの方が疲れるんですね。
 でも、だからこそ、充足感がある。

 ただし、土木作業員が楽だったかと言われると、そうでもありません。

 僕は今までずっと、「自分が今居る環境の中で抜きん出る事」ばかりを考えてました。それが売り上げにも繋がってましたし。
 勉強した事をお店のメニューの範囲内で使い、自分の武器にする、みたいな感じ。
 ですがそれは、調和とはかけ離れたモノでした。
 僕が一人だけ違う事をすると(基本にただ付け加えてただけなので本質的にはそんなに違わない)(でも見た目的にはかなり違う様に見える)、周囲がかなり困るのです。
 一人一人使う武器は違いますから。

 簡単に言えば「お客様からの評価を上げようとして、無意識に周囲の評価を下げていた」っつーワケですね。
 他店に対してはそういう事もある程度した方が良いのですが、同じお店の「仲間」にそれをやるのはかなり毒です。
 別に他人の悪口なんて言ってなくても、自分の行動でそうなる事もあるんすよねー。
 いや、周りの人達もそれぞれ似た感じに見えましたが……。
 取り敢えず、以前の仲間達、ゴメン!

 んで、土木作業の現場はチームの仕事。
 ペースを周りに合わせないといけないし、急いでやったとしても機械の作業には危険が伴うので「安全第一」でやらなければならない。
 安全第一とは、皆んなの安全。
 手元作業なんかは自分のやり方でやっても出来ていれば良いからアレなんですけど、「皆んなで何かをする」ってのが、本当に大切だったお仕事でした。

 ぶっちゃけ自衛官もそういうお仕事だったんですが、若者特有のプライドが「皆んなと仲良くする事以上」を考えさせなかったんですね。

 んで、です。
 そこで学んだ事を美容師として試したくなりました。

 今、大抵のお店はネット予約が主流です。
 その本質がどんなモノであるかは省略しますが、大切なのは

「自分だけで売り上げを出そうとするのには限界がある」

 というのが顕著になるシステムです。
 よりチーム性が問われます。
 
 時代が進むにつれて高度な仕事が増えました。
 そういうお仕事は「集団の利益を追求すると個の利益が下がるし、個の利益を追求すると集団の利益が下がる」と言われてます。
 たぶんそういう場所で働いてる人はなんとなーく体感してるんじゃないですかね。中間管理職が苦労するのはそういう理由だと考えてます。

 ですが「美容師は逆なんじゃねーかなー」と、なんとなーく思っています。

 前にケミカル美容師が「他の奴らは勉強不足ー」みたいに言って(そんな言い方はしてない)自身の知識をブログで公開してアフィリエイト広告で稼いでるのを観ましたが、それよりも先に「自分の居る場所」で広める努力をした方が良いんでない? って感じです。

 会社やお店の中での競争よりも、その場その場の連携以外でも、ただ仲良くするだけじゃなく、本当の意味での「皆んなの利益の追求」がこの先、あらゆる場面で必要になってくると考えています。
 いや、東京みたいな「進んだ場所」では既にそうなってるとは思うんすけど。

 ま、これまでと同じくらいの時間を掛けて続けていかないと、それが正しいのかはわかんないっすけどねー。

 普通にそういう事を大事にしていた人達には「何を当たり前の事を」と言われるかもしれませんが、僕的にはそういう感じに「自分の考えに加算」されましたとさ。

 ちなみに、「初日の感想それしかないんかい! 疲れただけなんかい!」と言われたならば、それは違います。
 
 フツーに楽しかったです。
 好きな事なので。

 ですが僕は、「永年小学一年生」みたいな奴なので、こういう書き方をしただけであります❣️
 

 更にちなみに。
 創作業界ではどういう考え方が正しいのかはわかりませんが、体験や実感はどんなモノであっても作品自体に活かせる「貴重な情報」だと思ってます。


 終わり。
 

 

2件のコメント

  • Yっち

    おつかれさま。
    整体も近い物あるので判ります。
    流派全体として目指す方向と個人の強みを生かす施術との兼ね合い。
    ワチキはお店の縛りを感じない場所でやっているのでアレですが、
    そういう縛りがあると大変ですよね。
    仲が良くなくとも、店としてその辺の打ち合わせみたいなものが
    公式になれば良いんですが、今度は個人のレベルの兼ね合いが
    出てくるという。
    悩ましいよねぇ…
  •  お客さんと対面するタイプの技術職だと、そういうのは必ず出てきますよね。

     会社の教育は、会社が求める水準を満たしていればそれでオッケーなので、それよりも進んだ技術や知識は個人の修練に依存しちゃいます。

     結果、個人個人に優劣ができて数字の差にもなります。
     それが良い意味でのモチベーションにもなり「頑張った分だけ成果が出る」にも繋がるのですが。

     でも、です。
     結局どういうシチュエーションが一番売り上げに繋がるのかというと、美容室の場合は「キャンペーン」というモノでした。

     各店舗ごとに莫大なノルマが課せられられます。売れる個人がどんだけ頑張っても無理なくらいの。
     すると、どうでしょう。
     普段売り上げの話に消極的な人達も皆んな進んで戦略を練って声を掛け合うみたいになるのです。
     だからその時期だけ物凄く数字が伸びます。皆んなの。

     集団の利益と個人の利益が一致した成果です。

     でも、常にキャンペーンを打ち出すと段々と皆んなダレてきて、キャンペーンが意味をなさなくなります。

     更に、でも。

     どんな美容室でも既に「そーゆー結果」が出てるハズなんです。
     チーム一丸となった事による大きな成果が。

     ミーティングなんて設けなくても、ロールプレイングなんてしなくても、常に声を掛け合う環境を作る事ができたなら。

     僕のまず一番の目標は、早く慣れる事。
     ですが大きな目標は、そういう環境作り、です。
     こういうのはたぶん、現場の人間同士で協力しないと無理だと思ってます。会社に命令されて嫌々やっても続かないと確信してます。

     どうやるかは——場面場面で考えます。
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