問題です。
三つの自動車の燃料タンク内に起爆装置を仕掛けました。自動車はどれも同じ車種で全く損耗してない状態とします。
さて、この中で一番派手に爆発するのはどれでしょう?
A. ガソリンが満タンの車。
B. ガソリンが半分だけ入った車。
C. タンクが空の車。
答えは……。
というか、順番に起爆させてみましょう。
先ずはA.満タンの車から。
アン! ドゥー! トロワー! おっしぇーい!!(この掛け声に意味はない)
ん?
アレ? 爆発しません。
お次はB.半分だけの車。
ワン•ツー•スリー!!
ボフッ!
お! 少しだけ爆発しました!
最後はC.空の車。
サンンン、ニィイイ、イチィイ。ズェルォオオオオオ!!
ドゥォゴッ!
おお! 一瞬車体が浮きました!!
ガソリンが気化する熱は−40度です。が、圧力がかかって閉じ込められた状態では気化しません。気化して「空気と混ざりあった状態」でないと爆発どころか燃焼できないのですね。
そして、タンクが空の状態はガソリンが全く入っていないわけではなく、実はガソリンの「残りかす」が気化したものが空気と良い感じに混ざってるというわけです。
もちろん自動車は動く事を想定して作られてるので、ちょっとやそっとじゃ爆発しませんが、それでも確率を下げる為に、自動車はマメに給油するようにしましょう❣️
ちなみにです。
上記した例は、あくまでも「傷ひとつないタンクの内側で発火」させた例です。
外からじわじわ炙られて馬鹿みたいな高温になったらそりゃあ爆発するでしょうし、燃料タンクに怨みを持つ人が執拗にタンクを機関銃で撃ち続けたりなんかしたら、普通に爆発すると思われます。
それに加えて絶えず風を送り続けたりなんかした場合は当然、燃料の多い方が被害も大きいでしょう。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859413555828/episodes/16817139556207203656