リアタイのはずが一日遅れました…。というわけで2話ぶん合体しながらのお話しです。
名探偵悪役令嬢 ―我、婚約破棄の場で華麗なる推理を堂々と披露せんとす―
13話-③ 悪役令嬢は王の候補たちに聞き込みを始める
https://kakuyomu.jp/works/16817139559105789406/episodes/16817330651824319310 13話-④ 悪役令嬢は推理し国を救う提案をする
https://kakuyomu.jp/works/16817139559105789406/episodes/16817330651865233419 CentralDogma様からコメントいただいたように、王家はもう無理、破滅しよ……みたいな状態です。もとより王家の怪しい成り立ちから、1000年嘘をつき続けて、ついに維持する仕組みも人も失ったところになります。
このアシュワード王家、作中のユスフ家については、ロシアのロマノフ王朝を参考にしています。あちらはラスプーチンという怪しい人間を王家が囲い、無策に怒った民衆や兵士が反乱を起こしてしまうぐらい、アレな状態でした。決してロマノフ家は無能ではないんですけど、日露戦争の敗北やら近代化やらで、時代についていけなかった人たちでしたね……。
作中のイリーナ・ユスフのモデル、このロマノフ王家のそばにいたフェリックス・ユスポフ公はかなり異彩を放っている人物でした。洒脱で美男子で女装癖がある、なんとも変な人。それでもラスプーチンの暗殺を行い、成功させます。それでも王家を救うことができず、亡命することに。この人の目に崩れていく王朝はどう映っていたのか、聞いてみたいところです。
さて、三人の王子たち。実はみんなリアルなモデルがいます。
ジョシュア殿下は、責任感は強く仕事もちゃんと引き受けるのですが、いかんせん人の対応に心がなく、部下たちが離反していくような人でした。私はそこにリーダーとして入り、その人を立てつつ、君はこの部分の責任者をやってね、と責任分担を計ってしました。
セイリス殿下は、私かなと。私はよくやさしいと言われますけれど、実際のところは人とぶつかるのが嫌なだけです。だから言われたことをどんどん引き受けることになるのですが、引き受けすぎてぐるぐるして倒れるなんてありました。
ミルシェ殿下は、とてもハキハキして仕事もできるハンサムさんですが、裏ではものすごい悪態をつくような人で、私は最後まで、その人の内面に触れることができませんでした。触れようとすると、にこにこ笑ってはぐらかされます。
いずれも人と相対するのが不得意なのだと思います。だから親である陛下は、自分と敵対し、それを乗り越えられるようになって欲しかった、そんな想いがあったのだと思います。
悪役を引き受ける悪役令嬢は、短編を長編化するときのラストとして最初から考えていたものになります。ようやく出せてちょっとうれしいです。もう半年以上抱えていたもので……。私が書くもの、そんなんばっかりです。
明日はもうちょっと早くに何とか。
では、良い読書ライフをー