だいぶ時間が過ぎちゃいましたけれど、小ネタを……
名探偵悪役令嬢
13話-② 悪役令嬢は踊る会議に招かれる
―我、婚約破棄の場で華麗なる推理を堂々と披露せんとす―
https://kakuyomu.jp/works/16817139559105789406/episodes/16817330651790802696 メイドなのですが、その様子を知りたければ、だいたい『エマ』を読めば良いのでは……とは私は思っています。あれはほぼ全部入りです。レディースメイドというのは、いわゆる侍女のことで、使えている女主人にいろいろ世話を焼いている人になります。描写を省きましたけれど、ユーリスのような市井のメイドと違い、王室付けなので相当良い生地の服を使っているはずです。洗濯も毎日している贅沢者のはずです。ファンタジーなので『宝石商のメイド』のように胸元に宝石がたくさんあっても良いですね……。
「紺碧の宮」のモデルは、サンクトペテルブルクのエカテリーナ宮殿です。実物の中身は「まあ金持ち」としか言いようがないのですが、さらに超お金持ちな琥珀の間というのがありまして。これが大ホールになっていたら……みたいなイメージでいます。人生に一度はエルミタージュやサンクトペテルブルクのさまざまある宮殿へ行ってみたいのですが……。早く戦争、終わりませんかね……。
当初は王宮で夕暮れの中で会議が開かれている(=斜陽の王家)というイメージでプロットを用意してたのですが、第1話との比較が欲しいかなと思い、こちらのほうで開催となりました。どうしてここになったか、彼らにもちょっと言い分があり、それは次話で明かされます。
円卓での会議というのは、中世から続く象徴的なものです。上座下座がなく、敵味方の立場がはっきりとわからないようにするために用意されます。妃や宰相すらそのテーブルについているところから、彼らの会議が難航しているのがわかるかと思います。ようはみんなで足の引っ張り合いですね……。ファルラが嫌そうにしているのもわかります。
そしてアーシェリ。校正をしていただいている青桐さんと話しているなかで、「ジョシュア殿下のアレぶりを叩き直してくれるのは、豪胆な逃げ出し勇者に育ててもらったアーシェリではないのか」という話になり、妃として成長させることにしました。プロット上でも彼女がキーになるところもあり、これがいいかなあと思った次第です。
というわけで、プロットはあれどその通りに書かないいつもの冬寂さんです。ちゃんと1月末までに物語を終えられたら拍手喝采をいただければ(笑)。
それではまた明日。皆様よい読書ライフをー!