「秋のプロット/SFあげ祭り」につきましてと御礼

 こんばんわ、冬に寂しいと書いて冬寂です。

 金のたまごの威力はすごいですね…。
 『名探偵悪役令嬢』を皆様に読んでいただいてありがたい限りです。ありがとうございます。五体投地で大感謝です。

 いまのところ、『名探偵悪役令嬢』はあと10話ぐらいはプロットがあって、そこで終わる予定です。悪役令嬢と助手メイドの見事な最期っぷり(?)も用意しています。
 だいたい1話4~6分割ぐらいにしたくて、60日ぶんぐらい、年末~年始には完結できそう、というスケジュール感です。ちょうど時期的にいいので、カクヨムWeb小説コンテストにでも出してみましょうかね……。


 それで。

 お昼のテレビ番組で東川篤哉先生が新作を発表する際、「書こうと思ったらヒット出しちゃって、この本書けなくなって、ようやく今になって上梓できた」というお話をされていまして。
 「あ、やっぱり作家は時間なくて書けなくなったネタでも、ずっと抱えて生きてくんだ……」と妙に感心してしまいました。

 こう本業も多忙なところがあり、健康も気にしないといけないお年頃なのですが、一方で書きたい物をたくさん抱えている状態が続いていました。
 そんなこんなで「放置は良くない」と感じ、とりあえず出してみることにしたのです。

 というわけで、プロット2本、改稿しようとしていたSFを2本あげてみました。



■転生勇者を甘やかしたい!
https://kakuyomu.jp/works/16816927859460734274/episodes/16817330648747642975

 2話ぶんまで書いていたのですが、やっぱり長いんですよね…。
 世界観は『名探偵悪役令嬢』に引き継いでいて、登場人物もここから移籍しているのもいまして、ひとまず最後まで載せてみました。
 逃げ出し勇者のお姉さんは、だいたい私で(笑)、いつかこれも独立した話にさせたいです。


■プロット版『男の娘大戦(仮)』
https://kakuyomu.jp/works/16817330648748190247

 男の娘って「かわいい」「かわいそう」だけじゃなくて、そこには女の子になり切れない焦燥感や、女の子らしく見てもらおうとするずるさが内在すると思っているのです。それをデスゲームの形にしたら表現できそうかなと思って、いろいろまとめていたプロットになります。
 すごく好きで書きたいのですけど、これっぽいのを本業で仕事にしていたり(汗)、長編だと書く時間がすぐには取れないところがあって、いったんこういう形で開示してみました。
 ちなみに好きなキャラは津軽三味線娘です(笑)。


■寝ているうちにそこへ着いてたってこと、あるでしょ?
https://kakuyomu.jp/works/16817330648749025765/episodes/16817330648749074455

 コンテストとは無縁の私が、最終選考まで残った貴重な作品です(笑)。この近況ノートにも執筆時の様子を載せていたものになります。
 第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストは、SF作家さんが決めるコンテストで、名だたるSF作家に自分の掌編が読まれたのかと思うと、鼻血が出る思いでした。 
 もう少しキャラ追加して話の流れを整えて改稿したいと思っていたのですが、そう思って早幾年月……。これはこれで記念碑的にいいかなと思い、そのまま掲載してみました。


■実る。熟す。繰り返し、巡り合う。
https://kakuyomu.jp/works/16817330648749898446/episodes/16817330648749935609

 果樹園をテーマにしたSFが公募されたときに送ったものになります。こちらは初公開です。
 同性愛での絶望感のひとつは、生殖にまつわることだと思っていて、そんなことをからませた内容に仕上げてみました。
 途中フォロワーさんから「大雪で道路が封鎖され、路上で過ごさなくならなくなった人たちが、いろいろな食べ物を持ち寄って食事をとれた」という話をされていて、「いろんな果物が無造作に生えてる果樹園」のイメージにして加えています。
 これも食べる人たちを各年代集めて喧々諤々としたり、百合化でもして改稿しようと考えていました。が……、やはり時間ばかり過ぎるので、いったんこのままで出してみます。



さて、当然のようにプロットはまだまだ抱えていまして(汗)、いつかまたお出しして反応見つつ、次の執筆に繋ぎたく思っています。
いまのところ整理して、こんなぐらいかなと思っています。

『名探偵悪役令嬢』
『そして想いは隠される』
『女装めしっ』
『わりとどうでもいい創作論』


 あと春の百合文芸コンテストに向けて、中編ぐらいのネタを1本用意しているので、そちらも来年書けたらとは思っています。これは別腹……。
 Twitterで反応があった「真夜中のお散歩をする女の子ふたりの話」「自殺ほう助サイトで知り合った女の子ふたりが、お互いに生きてくれと願う話」を元にいろいろと積み込みたく思っています。たぶん打って変わって静かなお話しになります。


 しかし、こうして眺めてみると、私の作風(と書いて性癖と読む)って奴が見えてきますね……。
 百合や男の娘、SFやミステリという違いはあれど、一言でいえば「何かから外れた人たちが報われる話。はたから見て幸せか不幸せかはさておき」になるのかもしれません。
 うーん、幸せになりたい(笑)。寂しいし。


 それでは皆様よい読書ライフを~

3件のコメント

  •  日本SF作家クラブといえば…いまの私の作品を、もし天国の光瀬龍先生がお読みになったら、さぞや呆れることでしょう。

     なんじゃこりゃ…って、です。

     実は私、過去に同氏の(特に)ジュブナイル作を読んだのをきっかけに、将来、小説を書きたいと思うようになったもので…

     それにしても同クラブ、昨今では女性の声優さんが会長を務めるなどしているのですね。
     いやはや、もちろん(イイ意味で)時代も変わりましたね(^_^)。
  • 光瀬先生と言えば私は『百億の昼と千億の夜』と『派遣軍還る』でした。懐かしいです。旦那は萩尾望都先生のコミカライズ版を読んでいて、我が家に当時の単行本があります。

    池澤春奈先生のお父さんは谷崎潤一郎賞を受賞されている池澤夏樹先生で、祖父はモスラの原作者の一人という物書き一家に生まれ、長年エッセイ執筆やSF作家クラブの世話人をされてきました。なので、私的にはなるべくしてなったな…と思ったりしています。星雲賞とかもだいぶ意味合いが昔から変わってきていましたし、SFらしい柔軟性がこれからも続けばとは思います。

    ちなみに拙作は池澤先生にも読まれたらしく、そう思うと身もだえしています(汗)。
  •  いま私の目の前には《たそがれに還る》他があります(^_^)

     しかし、なるほど…池澤さんとは、そのような凄い御仁でしたか。納得です。
     ええ、なんだか私も悶えちゃいましたw
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