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ノーベル文学賞。

アニー・エルノー氏。

知りませんでした……。


海外文学も好きではありますが、読む量は少ないです。

日本の文学は馴染みやすく、読みやすく、どれもとても面白いです。

一方、海外文学は歴史や文化の背景知識の不足により、理解できない部分があったりします。

特に、宗教や政治の話は知識なしでは読めない(『薔薇の名前』の宗教話がほとんどわからなかったし、『赤と黒』の政治の話もわからなかった。

それでも、私は海外文学作品を読みます。

読みにくくて、難しくて、なにが書いてあるのかわからない作品だとしても。

難しいものを読み終えた時の達成感のようなものもありますが、それ以上に、自分が今まで知らなかった世界を覗き見るような感覚がなんとも言えないたまらない魅力なのです。

読んだ方がいいですよ、と言いたい。

小説を読む喜びの評価基準が「楽しい」だけでは、小説の魅力を味わい尽くしていないのです。小説は奥深く底知れない暗闇です。知を持って照らしても全容は把握できない他者の心情と思想の巣窟です。だから「面白い」のです。そして、苦しいのです。

だからあらためて、読んだほうが良いですよ、ね。



と、かくいう私が一番好きな作品はと聞かれた時に悩むものがあり、そのうち何作品かはノーベル文学賞作家の手によるものです。

たとえばカズオ・イシグロの『忘れられた巨人』。

ガルシア=マルケスの『百年の孤独』。

カミュの『シーシュポスの神話』。

繰り返し読んだ作品たちです。


他にも『白い城』や『その日をつかめ』なんかも好きです。リョサの『緑の家』は読みましたが難しかったです(でも断片的にでもめちゃくちゃ面白い

調べてみると他にもいました。

サルトル、ジッド、スタインベック、ヘミングウェイ、ヘッセ、などなど。

そして、数えきれないほどの読んだことない作品たち。

途方もなく世界は広く深い。

絶望してしまいそうになるほど。

有名な作家の作品ですら、読み尽くせない。

でも、同時に、私の知らない大きな世界がまだまだ広がっていると思うと、なんだかそわそわした気持ちになります。

道ゆく知らない人の手をつかんで、「ありがとう」って言いたくなります。

そういう病気です。


アニー・エルノー氏。読みたい。

世界文学全集や、文学賞を順々にたどって読んでみるのも良いかも知れません。

人物相関から読むのも楽しいです。

果てしない。

書くのも、読むのも。


面白い。面白い。面白い。



だから、私の作品を読む暇があるなら、海外文学に触れてみてね。

そして、途中で投げ出さずに最後まで読み通してみてね。

世界文学と呼ぶべき、普遍を扱っている作品が大半ですから。



といいつつ更新報告。二つ。

『悪と欲』
https://kakuyomu.jp/works/16816700426633383705/episodes/16817330648051363555

『雨にこころを濡らしてみるにじ』
https://kakuyomu.jp/works/16816700426633383705/episodes/16817330647976118590



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追記。40万字いきましたー!

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