小鳥遊咲季真【タカナシ・サイマ】

　地球が滅んで、消滅して幾星霜。太陽系を脱出して遥か彼方。その場所がどんな星か、名前も形もわからないところで、人間は生き延びていた。きっと地球を出る時には人間の姿ではなかったで…

　俺は、俺は自分でなんとかできると思っていた。なんとかするんだと思っていた。これまでもそうしてきたし、これからもそうやっていくんだと思っていた。俺はたぶん間違っていないだろう。…

　人はなぜ悪と善、不義と正義に別れるのか。二極対立するのか。そんなことはわからない。しかし、自分が悪側にいるということ自体は、そのことだけは間違いなく言える。俺は悪のchange…

これは足の速さだけが唯一じまんできるかもしれない男が、社会に埋没して人生の意味を、生きる意味を見いだせなくなっているところに、サッカーという光を見つける物語である。走って、走って…

　CH-U-KAシリーズ、外伝。 　外側の、本編では語られなかった物語たちをここに。その世界観を最後まで。

水曜どうでしょう面白いですよね……。

ＣＨ‐Ｕ‐ＫＡ 1st↓ https://kakuyomu.jp/works/1177354054886302278 軍を壊滅させ、撤退に追い込んだチュウカはその後も大都会…

神野神斗（かみのかみと）はとある小さな神社で神様から音楽の才能を神授。その代償としてライブで盛り上げろと命令を受けた。神からの指令の通り、その貰った音楽の才能を遺憾なく発揮して次…

【堂々完結】 　孤独とひとりボッチを愛する端くれみたいな生徒の九郎九坂二海。毎日を一人で過ごしていたいのに、それだけなのに。しかし世の中はなぜか、どうしてか、放っては置かなかっ…

中学。 ある日僕は異性から友達になって欲しいと言われる。その友達になってというのは、屋上でギターを弾いているのを見られた相手だった。つまり弱みを握られたのだ。そこで僕は架空の友…

これは1995年に結成、2002年に解散した伝説のロックバンド、ナンバーガールに憧れてギターを弾き始めた一人の大学生のお話である。

【あらすじ】 平成最後の夏休み最終日の夜。 学校のプールに忍び込んでひと泳ぎしようと考えた鎌倉健は、その屋上に未確認飛行物体が浮かんでいるのを発見する。また、遊泳中に謎の少…

彼は社会不適合者の名前を為すがままに、大いに自己顕示し、無職で無名でスキルも資格もなく悲しい独り言のような空想空気力学という理論を打ち立てた男がある日あるところに、いた。 人は…

普通ではなかった。特別だと思っていた。でも特別でもなかった。それではなんだ、普通でも特別でもなければ、一体何なんだ？ 学生生活を普通に送らずに、特別な人生を歩んでいたはず…

　朝学校に着くと、昨日飛び降り自殺した人からの告白の手紙が入っていたはなし。

全三部、完結。 続編、思案中。 バスに乗って旅をしている青宿悠人（あおやどひさと）は、隣りに座ってきた金糸雀色に髪を染めている女の子に声をかけられた。　 街につくと、次の…

　ある日、超能力を発し有する超能力者となってしまった人がいたとする。その人は現代において特別な存在になると言えるのか。答えはノーだ。大抵は異端者として除け者扱いされる。普通に生…

　この喫茶店には今日も謎が次々と持ち込まれる。 　この話はその一つにすぎない。 　また次の謎へと移るその刹那にすぎない。 ーー謎解きに五分もかからないでしょう。 　…

　鬱病により失業。人生どん底の小鳥遊咲季真は死ぬのは早いか遅いかだけだと自殺を試みた。 　自殺用に用意した縄の代わりに現れたのは理想の妹…………妹！？ 　はたまた理想の彼…

　秘密結社同好会に属する『黒川要黒』は部長の『姫川桃子』の命により学校内の秘密や不可思議に挑む。個人的最終目標は『百合の聖地・観覧車』。百合を外部から見守り第三者として行動し続け…

　つまりラブコメです。

　KAC2022 二作目。 　今回は真面目にお題消化します。

　著者の鬱病と闘病と失業と今を。 　この場を借りてつらつらと。

以前とはどこか、しかし確かに一変した世界。 新世界における新生活。そういう世界。 その世界で職を失う予定、解雇通知を受けた愛野恒は副業として殺し屋をしていた。 殺す理由は、…

【あらすじ】 　チュウカは大都会の裏、裏街に住んでいた。電線や看板を飛ぶように飛び回り、時にはガキの連中に手を出して追いかけ回して壊滅させたり、時には裏街をぶらつく不良たちから…

もしも、たとえば、IFの世界。 たとえば両親がいない偏見を気にしない片想いの先輩との学園生活。 たとえば母親のいない非定住生活の仕事で立ち寄った宿娘との同棲生活。 たとえば父親の…

白を黒に変え、黒を白に変える。 現実とは表裏一体で、視点が異なるだけ。しかし、それが変わるだけでも随分と生きやすくなるのである。 指定された『ある』ものを届けるだけで、現…

　曲が終わった。次で最後の曲。つまりの残り五分だ。 　小さな音楽スタジオにアコースティックギターを抱えた少年一人。 　ドラムの椅子に座った少女一人。 　 　二人きりにな…

時が止まればいいのに。 あの頃に戻りたい。 そう考えたことはあっても、本当に時間が止まったらどうなるのかについて考えたことなどなかった。　 好きなことをして生きていきたい。 変…

　今年のクリスマスは生憎の月曜日。ハンバーガーよりもチキンを売りさばく彼はバイト先の先輩に片想い中だ。一組のカップルがチキンを大量に買い、若い男性も買って帰った。ああ、そういえば…

「異世界に行けば人は皆幸せになれる」 現実世界であぶれて余りそうな天利宗太は同級生から最近異世界が流行しているのだと聞かされる。なんでもそこから帰ってきた人のほとんどが幸せにな…

ただ夜をひたっっっっっっっすらに駆け抜けていくだけのお話です。

「彼女が誘拐された、助けてほしい」 　発足したての同好会『第二探偵部』に持ち込まれた相談内容は、誘拐事件解決の依頼だった。 　相談者である榊原は二枚の紙を事件の証拠且つ情報…

　夢の異世界転生先はジャパリパークとかいう草原だった。マイベッドと共に異世界へ来たものの、自分の名前さえ分からなくなってしまっていた。突然あらわれたサーバルの、名目上は狩りごっこ…

あらすじ すすきの。魑魅魍魎が百鬼夜行する札幌の夜の顔とも言える日本屈指の繁華街。その一角に錆びた階段がある。階段を下った先には【Ｂａｒ・Ｏｍｉｋｕｒｏｎ】がひっそりと店を構え…

どうでもいいけど、タカハシとタカナシって一文字違いですよね。

　アルカンシエルとはフランス語で虹のこと。ホワイトは英語で白のこと。

おまえら本当の札幌を知らないだろ。当然だ。俺もよく知らん。

　スピッツベルゲン島。そこは、東京都より少し大きめの面積を持つ島で、周囲をどこかの海に囲まれている。山があり、谷があり、川があり、街があり、そして塔がある。それはとても高く、すご…

　お寿司好きですか？　 　道民の私は言わずもがな、大好きでございます。 　私は小学生の頃二年ほど東京に住んでまして、その時にお寿司を食べる機会があったのですが……。

晦日。それは月の最終日のこと。だが十二月だけ呼称が異なる。十二月の最終日は大晦日と呼ばれ、晦日はその前日に呼ばれる。この物語はそんな年の瀬に起きた小さな社畜達による強盗事件である…

　本物を偽物で覆いつくして、偽物が本物だという偽物を忌み嫌うのは当然だろう？ 　謎が謎を呼び合って謎を生む。核心に迫ったとき、噴水の前で少女が一つの暗号を差し出す。示された暗…