雷神見習いのエクレアの得意技は稲光を発する事。 そんなエクレアの稲光をいつも見てくれている、人間がいた。 その人間の名は、ミソラ。 エクレはミソラに喜んでもらいたくて一生懸命に技…

離婚を機に実家に戻った私。 実家からそれほど離れてはいない場所に、ポッカリと空いた更地。 以前は何があっただろうか。 ふと、鮮明に蘇った記憶。 その更地には。 不思議な本屋があ…

“一週間だけ、貸してあげる” 目覚める直前に、そんな言葉を耳元で囁かれて始まった俺の一週間。 だけど、なんだろう、この違和感は。 腹の底が、ゾワゾワして堪らない。 クラスメイト…

彼に振られた私は、彼とのことを願掛けして伸ばしていた髪を、通りがかりに見つけた美容院で切ることにした。 その美容院は、とても不思議な美容院だった････ あなたがもし大失恋した…

少年ワタルは、魔女を見た。 絶対に、見た。 誰も信じてくれないけど。 ある日ワタルは、空飛ぶ魔女を追いかけて････ これは、とある魔女と少年ワタルの物語。 ※全１３話。

仕事で取り返しのつかない重大なミスをおかし、直後に結婚も考えていた彼女に振られ、自宅には空き巣にも入られて貯蓄を奪われ、絶望し、死に場所を求めて自殺の名所に辿り着いた俺は、そこで…

ある日突然、空から海に天使が落ちてきて・・・ 伯父さんと、天使と、僕のお話。

『やっぱりお兄ちゃんおかしいよ！』 義妹のユミが、お義母さんに言っているのが聞こえた。 夫のケイタは今単身赴任中だが、まさか･･･浮気？！ 夫に会いに行くという義妹の後をつけて行…

※更新日変更。2023年8月〜ラストまで、毎日更新します！ ボクは亀山ゆうき。中学２年生。 名前は「ゆうき」なのに、ボクは「勇気」を出すことができないヘタレだ。 そんなボクが…

不運が重なり、死に場所を求めていた俺は、「死神」を名乗る小さな女の子と出会った。 お決まりの死神を思い浮かべた俺に、その子はこう言った。 「『それ』ではない方じゃ。」と。 『そ…

ある日突、見知らぬ、ちょっとイカれた格好の女に声を掛けられたコウタロウの、不思議で切ないお話です。

僕に近づく人間は、全て僕に恋い焦がれ、そして、僕を手に入れたとたんに、死の鎌が振り下ろされる。それが僕の存在意義だと、そう割り切っていたはずだった。 初めて「失いたく無い」と思…

あの日僕が行っていれば。 もしかしたら、君は。 僕はずっと自分を責め続けていたけれど。 １０年、経ったよ。 約束した相手はもう居ない。でも僕は････ ちょっと切ない、でも…

仲良し四人組。 春乃、夏実、秋菜、冬香。 いないのは、誰？

「丘」＝思い出の場所、自分にとって大切な場所。 そして、大切な思い出。 そんなイメージでつくったお話しです。

実家の近くの「万年桜」。 昔は、【春になっても花が咲いたことがないから、万年咲かない桜、略して【万年桜】。 今は、【いつでも花が咲いているから、万年桜】。 見に行く人も少ないこの…

「なぁ、憶えてるか？」 １５年前の夏。 越してきたばかりの少年あつしは、友達のしょうたと遊んでもらうことができず、置いてけぼりにされた沼のほとりで、若い僧侶と出会った。 「しょう…

ふと、しばらく帰っていない実家に帰ってみようと思い立ったところから始まる、３つのお話。 ３話とも、始まりは全部同じ。 ですが、結末は異なります。

一角獣って、知ってる？ 僕は知ってるよ。 とっても優しくてかっこいいんだ。 僕の知ってる一角獣は、実はね…… このお話は、クロノヒョウさんのお題企画への参加作品です。 お題：…

俺、寛汰は、地元でも超有名な中高一貫の進学校の高校２年。 だった。 あらぬ嫌疑を掛けられ、自ら退学してやったんだ。 校則の超厳しい学校だったから、俺はすぐさま、今までできなかった…

桃香には、秘密の仕事がある。 今日も仕事中に、呼び出しがかかってしまった。 けれども、事情を分かっている課長は、いつも桃香を快く送り出してくれる。 桃香は現場へと急ぐ。 そこに…

誰も逆らうことのできない生徒会長から、日々陰湿なイジメを受けていた僕。 そんな僕がある日手にしたのは『幸運の鍵』。 その鍵は、どこへ続く扉でも門でも作り出すことができるという。た…

懐かしいヤツからメッセージが届き、俺まで懐かしくなって実家に帰って直行した秘密基地。 通称、隠れ家。 ここで、もう一人懐かしいヤツを思い出してしまった。 俺の、初恋の人。 その人…

彼の部屋にはいくつかフォトフレームに入った写真が飾られている。 その中に、ただの紙にも見える真っ白な写真が入ったフォトフレームがある。 気になった私が、彼に聞いてみると…… ※…

田舎町に住んでいるアユミは、ハロウィンにお友達のミキちゃんと一緒に仮装をして、近所のお家を回っていました。 ところが、突然そこへ、見知らぬ男の子が現れて……⁉

今年（2024年）は辰年。龍の年。 このお話は、とある龍が語った、ひとりごと。 龍は小さな「希望」に人間の世界を託した－。 ＊－＊－＊－＊－＊－＊－＊－＊－＊－＊－ このお話は…

１０歳の誕生日。七夕の夜。 健は不思議な体験をした。 知らない女の人が突然現れたのだ。 「あと10年待って。そうしたら私、必ず……」 女の人はそう言って、空に昇りながら消えた…

早夜子は現実主義者だ。 なぜなら、早夜子自身が何ひとつ不思議な経験などしたことがないから。 だが、ある満月の夜。 早夜子は不思議な体験をした…

夢と現実の間に住み、夢を司る者。ユーリ。 ユーリが関わった人間たちの、それぞれのお話し。ハッピーエンドもあり、バッドエンドもあり。 【夢】いじめられっ子で、なかなか努力が報われな…

私は、記憶にある限り、少なくとも５回、人生を歩んだ。 まったく違う人生を、だ。 だが、未だに自分が幸せだったのか不幸せだったのか、わからない。 と言うか、幸せ、というものが、どう…

力の弱い冬の精。 彼は『心』を持っていなかった。 彼には夢があった。 それはいつか強い力を手に入れて、雪の花をたくさん咲かせることだ。 冬には眠りにつく桜には、雪の花を見ることは…

共通テストを間近に控えたある夜。 高熱をおしてテストに向けての最後の追い込みをしていた須垣井　成（高3）の元に、見知らぬ子供が突然現れて―― 「カクヨムコンテスト10【短編】」…