そのいち

老いてボケた義理の父と一緒に暮らすことになり苦悩の日々を送る男のお話し。

第五回こむら川朗読小説大賞の参加作です。 お題は、「男性の一人称小説」です。 このどっちつかずな世の中に、本物の「男」ってやつを見せてやんよ。

明治も終わりごろ、千里眼の力をペテンであると看破され挫折した元超能力者「チヅ子」と、それでも彼女を擁護する、超一流大学教授の超自然現象積極的肯定派超心理学博士「福田博士」のお話し…

最高の夏休みの計画を立てるべく、5人の少年たちが秘密会議を開く。会議は「カブトムシを獲りに行く」という事で決着がついたかに見えたが、それに納得できない少年いた。その少年にはどうし…

野良の生き方に疲れ果てたネコちゃんが失意のまま生まれ故郷へ戻ると、偶然にも昔なじみのネコちゃんと再会する。 だが、そのネコちゃんは昔と違っていた。野良だったはずのそのネコちゃんは…

コロナで中止になった夏の花火大会だが、住民たちの強い希望もあって今年の冬に改めて行う事になった。 密をさけるため市街の至る所に花火の打ち上げ地点を点在させる。 花火の閃光に彩ら…

こむら川小説大賞応募作。テーマ「空」 私たちの頭上に広がる「空」は、実在するのか？ 実在しないのか？ 不毛な議論を繰り広げ、行き着くその先にあったのは……。 ……講評に困ら…

「消失マジック」を得意とするベテランマジシャン、浅草ベガス。彼のもとに一人の男が現れる。 人生に悲観したその男は｢自分の『存在』を消して欲しい｣と話す……。 小説で消失マ…

笑えない。笑ってはいけない。──いやいや、これはホントに笑えない。そんなお話し。

「お水」を嫌う母と父・娘の話し。 第一回雨野川小説賞（テーマ：水）

その青年はある女性と出会い、その女性に恋をしてしまった。 でもその女性とは死者であり、つまりは幽霊だった。 それでも青年は霊の彼女と関わり続け、彼女に対する愛情は深まるばかりだ…

田舎道のバス停で、その少女は奇怪な存在と遭遇する。 それは顔から血の気が引いていて、全体的にうっすら透けている。身体の下半分に至ってはほとんど見えない。 これは紛れもなく「ゆ…

眼鏡を掛けたい変な少年のはなし。

男が自室で不貞腐れていると、隣の部屋から壁越しに悩める少年の嘆きが耳に入る。不憫に思った男は少年を救うべく「神さま」を演じることに。壁を挟めば誰だって神さまになれるみたい。

幸せに気づけない不幸な少年が綴ったおはなし。