題して、第二幕・第三幕でメインとなるキャラの特徴、とか。
非公開にした記事で色々と書いていたので、重複しますが、改めて。
結論から言うと二幕のボスは主人公陣営を一定のラインまで引っ張るorストーリーの世界を広げたり、終わりへのトリガーを引く役目を持っています。
私は考えていました。
二大勢力、二大ボスがいるとして、倒す順番はどういうところに違いが出るのか、など。
全ての元凶、多数の因縁を持つ敵が先に倒されることが多いんですよ。それも黒幕的なポジション。
まあ、元から第二幕ボスって暫定ラスボスがはまる確立高いのですが。
いわゆる作品の顔となる悪役とか。
それで、第二幕→第三幕に配置される悪役。どこで倒す順番に差が出ていたのか。
一番簡単なのは強さですかね。規模が大きいと、後ろに周ります。二幕ボスが個人の目的のために事をなすのなら、三幕ボスorメインは世界のためになにかをしようとします。互いの目的はさておき、交差はする。二幕ボスの目的に必要なことをやったり、それを受けて三幕ボスの動きが変わったり。
これだけ見ると単純です。
でも、設定なんてそうつければいいだけです。自由度があるわけで、こういう人物をそういう設定にしたのには、相応の理由があるはずです。
それはテーマにもよるのでしょうが、一番は主人公との関係性でしょう。
第二幕にあてはまるのはシャドウなので、主人公と鏡写しとなる敵は、必然的にこうなるのか。
ここを基準にキャラの抱える規模を設定。
第二幕相当なら、主人公が立つ舞台、その視界に入ったラインを背負ったキャラという形に落とし込む、と。
壇上に立っているのは二幕ボスまでですかね。途中から始まりながらも、物語のレールを敷いて、導く感じの。
第三幕はどちらかというと枠の外という印象なんですよね。仕掛け人ポジションといいますか。完全に天から目線。
なんとなく、第二幕のボスはかなり能動的・三幕ボスは待つイメージ。
個人の目的に終始するだけではなにも生まれないので、確実に影響を及ぼす結果となったり。二幕ボスに功罪多めになるのは、こういうことでしょう。
そうじゃないと登場する意味がないですから。
他作品を見て思うのは、これ多分、章内のメインと、幕のメインが重なっているんじゃないかと。
例えば、幕の境目となる章があるとして。
その2幕メインが舞台を背負った者として、3幕ボスが全体のストーリーに関わるキャラとなる。
章における2幕メインと、全体における2幕メインが並列している。メイン・ボスの組み合わせの内訳って、こんな感じか? と。
それで、2幕のボスは、その章における3幕ボスと言い換えられるわけで。
ここから3幕メインの特徴を割り出せるかもしれないと感じました。
全体ストーリーでの役割
・ある計画のために動いていたキャラ
・歴史に深く関わっている
・主人公との深い関わり、因縁
・裏で手を引いていた、いわば黒幕ポジション
・登場すると話が動く。このキャラの動き=プロットの進行。
その章での役割
・色々と真相をぶちまけて、伏線を回収した
・主人公と決着をつける
・計画の概要や動機、目的が明らかになる
・その舞台からしてみれば異物、外部からやってきてなにかをやらかす相手
・章の2幕メインと対立するポジション
・本来なら舞台における問題に首を突っ込む理由はないが、元凶ではある(登場人物がプレイヤーだが、こちらはGMポジ? 仕掛け人であることに、間違いはない)
それで、2幕のメインは
・舞台の主
・本人の目的のために主人公と関わり、導く
・バックボーンが舞台と連動する
・舞台の問題をなんとかしようとする側
こう見るとメインとボスでムーブが異なりますね。
まあ、逆算すればいいだけなので、そういう感じになるかと。
私としては困るのはラスボス。
幕引き役さえ全うすればいいのでしょうけど、どんなキャラが適しているのやら。
舞台装置になりそうで、若干むずかしい。ほら、ドラマを担当するのは大ボスでしょう。ラスボスはなんか概念に近いイメージです。
あと、narutoでラスボス候補がコロコロ変わった件について。
マダラがラスボスになれなかったのは魅力がありすぎたからという意見が印象に残っています。
それはそれとして舞台版で改変がなされたとき、マダララスボスのほうがしっくり来ると言われるあたり、どうなのやら。
ラスボスはかなりおいしいポジションなので、魅力があるにこしたことはないんですよね。
ただ、ラスボスというからには絶対に倒さなければならないという脅威はほしい。そのために魅力は邪魔になるのかも。
いや、格の高いラスボスかなり好きなんですよね。ああいうタイプかなり見たいというか。なんなら、好感度カンスト・株をぶち抜いて退場してほしいとすら思います。
私の中の安牌はラスボスが主人公orヒロインになることですが、あまりにも強すぎるので、むしろやりずらいという。
◯◯で始まり◯◯で終わる構成なら、割と自然ですかね。
話は戻して。
ラスボスだから小物感は出ないはずなんですけど、それでも悪役は倒されるのが役目で、絶対にボロは出すんですよね。そこをほころびがあった上で完璧ってくらいにキャラを立ててくれると、ありがたいと感じます。
まあ、ストーリーの印象を全部持って行くレベルのやつは、一〇作品に一出会えればいいくらいなので、期待はしないのですが。
せっかくのラストボスなのだから濃く、きちんと描いてほしいものですが、どうなのだか。小物、魅力皆無なりに、掘り下げられればそれでいいのか。いや、そんなものをきちんと描かれても困るしなと。
個人の好みはさておき、ラスボスは魅力皆無で行くのがいいのか、むしろ主人公を食うレベルで盛ってもよいのか。
このあたりは次の議題としておきましょうか。