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妄想に耽って遅れました、すいません。
コーヒー煎れて読みます。
タイトル:
東十条さんはアカウントを持っていない
感想:
短編なので、さっくり読みました。文章自体はすごく読みやすい。引っかかるところや、状況描写でつまづくところもなかったので、読み終えた時に「上手いなー」と思いました。視点の整理、情報、状況の説明が過不足なく、優れているのだと思います。
内容は、率直に言って、男子版の『シンデレラストーリー』だと思いました。
普通の男子学生が、学園の王女様と関係を持つ。そのきっかけは、王女様が、主人公の小説を読んでいて、ファンだったから。
事実が発覚したのも、彼女が学校で、主人公の小説をこっそり読んでいて、それを偶然、主人公が発見したから。
都合が良い。と言えば、都合の良い話だし、ライバルもいない。世の中には星の数ほどの小説があるわけだけど、彼女が好きなのは、彼の小説だけ。
物語に変化はないけれど、逆に、一本筋が通っている。
「シンデレラ」が、何時の時代も、どんな女性にも、願望としての対象として永久に存在するように。
この話は、完成度が高い。不純物がない。と思いました。
「純度の高い原石」というイメージ。同時に、まだ一切の加工を施されていない、手付かずの小説であるようにも思います。単純な話、これを小説の企画物として提出したら、通す人は通すんじゃないかな。「とりあえず続き書いて完結させたの頂戴」という具合に。
その言葉に踊らされて結局没になって「いい経験になったね(笑顔)」と言われて白目になる現実はあったりなかったり山ほどあったりするわけだけど、頑張ってください(笑顔)
どちらにせよ、ここから、物語をどのようにして書くか。
それはまだ分からないので、感想は以上になります。
読:
天国つうしんぼ
今日読んで、感想は明日に書きます。
メモ:
思ったこと。
30階のマンションの屋上に立っている。飛び降りようとしている。
もし、30階のマンションが主人公の自宅。かつ、場所が都内近郊とかなら、主人公って【結構お金持ってる社会人】だよね?
「ブラック企業」というのは、人によって認識が違うと思うけど、仕事が忙しくて、遊ぶ暇なくて、彼女もなくて――とかだったら、当然だけど【お金たくさん余ってる】よね?
会社を退職させられて、すぐに遺書を残し、お母さんに伝え、飛び降りようとしている。お母さんには電話して相談したのかな、とか。稼いで使わなかったお金はどうするつもりなのか、とか。憂鬱になった気分を、お金を使って晴らさないのか、とか。
重箱の隅をつつく様だけど、そこはすごく気になりました。
車に轢かれてバーン。死んだ。異世界へ行った。というのなら、状況説明として、とりあえず理解できる。
だけどこのパターンは【主人公が自発的に死のうとしている】ので、そういった身の回りのことが、わたし、気になるわけです。すごく。
あと30階のマンションって、まずオートロックかかってるし、警備会社と連携してるからこじ開けると通報されるから止められる。屋上への階段も、管理人以外は鍵もってないのが大半のはず。
たぶんエレベーターも、貨物運搬用の別口があるし。そもそも住民も普通、屋上へは行けない。外部の人間はより不可能だと思う。
主人公、なんでそこにいるの? どうやってそこに行ったの?
細かいことは良いんだよ。これから飛び降りて死ぬという、シチュエーションの為の舞台作りだよー! と言われたら反論できないけど。
じゃあ、トラックに轢かれて死んだ方が、現実味あってよくない?
お母さんへの遺書とか、そういう諸々の描写、省けるのでは?
と思った次第。