タイトル:
生きる悲哀と臨床家
読んでます。タイトル格好良い。
感想の書き方を考え中で、一日ぶん時間取りたいので、
今日まとめて、明日書きます。
メモ、2章まで読んで。
・話の筋が、ちょっとわからない。
・お医者さんの話、というよりは、自伝を読んでいる感じ。
『物語を読んでいる』という印象が、今のところ薄い。
6章まで。
・あくまでも、わたしの読み方。
・キャラクターが『記号化されてない』『組み合わせがない』。
・属性がないので、ストーリーを予想する。という楽しみ方が奪われている印象を受けます。現状、時系列を順番に追う、というだけの読み方になってしまいます。
・内容は、興味深いものもあるし、そうでないのもある。興味深いのは、発達障害者である人間も、そうでない人間も、あらゆる人間は【自分に興味を持って、尚且つ認めてほしい】と思っていること(承認欲求)。根源的なところは一緒なんだと感じるところ。
興味がないのは、時折に入る、主人公と、話が合わないカウンセラーとの会話。小説として読んだ時、ここはとつぜん場面がとび、伏線的な要素も無さそうなので(小説ならば)省いていいのでは。と思います。
最後まで。
・面白いか。面白くないか。と言えば、面白く〝は〟無いです。
・「おもしろい」の定義は人によって違うものだし、そこは嘘をついても仕方がないので、正直に書きました。
・良かった点は上でも書いたように、主人公が前向きに努力していること。わたしには【自分を認めてもらおうと】正当に努力して、自分なりの答えを導きだした青年の話に映りました。
・作者さんも、自分の書きたいものを書き切ったんだなと思いました。ただし、この話を読む【読者】のことに対しては、正直あまり関心がないのではと思ったのも事実です。
理由は、専門用語や特定の知識、薬の効能などに、本文中に補足的な説明が一行も入らなかったところ。
たとえば「スーパーヴィジョン」という一般的でない単語がでてくれば「スーパーヴィジョン? なんだねそれは」そんな事も知らないのかと思いながら僕は説明する「スーパーヴィジョンというのはですね……」と、会話の中に説明を入れて、理解を促したりもできるはず。フィクションならば。
『お話を書く人』を目指す人ならば、その部分を如何に簡単にするか。簡略化して、一行で説明できるか。というところに苦心するはず。
べつに小説のみならず、ビジネス書、哲学書も、どうやって〝簡単にして読ませるか〟というのは、誰もが考えるところ。
この話を読んで、そういう『工夫』がほとんど見られなかったのは、もったいないんじゃないかな、と思いました。