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【自主企画】メモ 2017/10/27




 おはようございます。少し遅くなりましたが、支度整ったので読みます。
 企画の終了間際になったので、1000字読みで。
 11月の冒頭に、興味をもった作品の感想を書きたいと思います。


空を飛べると信じてたのに
 ・文章が綺麗。姉大好きっ子な妹の話。
 ・黄色は危ない色。ぶんぶん。
 ・スーツ姿の女の人=お姉さんという表現が、姉と錯覚させる。
 表現を変えた方がいいかもしれない。

 ・個人的提案。
 たとえば、主人公の妹にとって、たった一人の姉がとても大切な人ならば、他のキャラクターの呼称に「姉」および、それを連想させる単語は使わない方がいいかもしれません。その方が「姉」を大事にしてる感、特別な存在であることが伝わります。

 ・ちょっと物語の方向性が見えてこない。
 ・常識と非常識が連続しすぎている。

 ・姉の結婚式で記憶を失う主人公。控室で目を覚ましたら、係の女性が常識的な応答をする。インカムマイクを使って何事か言う。「親族の方が目を覚まされました、大丈夫そうなので、一旦持ち場に戻ります」的な事を言っているように思える。=現実的。

 ・直後、鳥のマスク?を被った、タキシード姿の鳥人間が登場=非現実
 ・さらに直後、鳥人間の車に乗る。
 ・車が加速。鉄柵を超えて、空を飛ぶ=非現実

 ・現実と非現実の境界が曖昧。
 ・古典「不思議の国のアリス」なら、時計ウサギを追って、トンネルを潜り抜けたら、そこからは非常識な事ばかりが連続するわけだけど、要するに【〝ここ〟を抜けたら物語の始まりですよ】という示唆がある。
 現代ものなら、トラックに轢かれたら、異世界に行く=ここからゲームファンタジー開始。というように。

 ・だけどこれは、現実の描写からの地続きなのが気になります。
 ・黄色いブーケを受け止め損ね、不思議の世界に迷いこんだなら、そこからはもう、明確に非常識な事柄だけを記載した方が良いと思います。
 
 ・――と思ったら、普通に落下してただけ、だと……。
 ・うん。現実と非現実が混ざりすぎ。

 ・ごめんなさい。キイロが出てきた辺りから、
 にゃにがにゃんだか、わからにゃいのにゃ。たぶん、主人公の子供の頃、記憶喪失の時期に彼らと出会っていた的な内容なんだろうけど、それだと、読者が物語を追えません。
 ・理由は【主人公は2週目】に対して【読者はこれが1週目】だから。
 ・この設定を使うなら、主人公がキイロを含め、あらゆる事を忘れたままでいて、キイロの方から「僕は君を知っているよ」的なことを言わせ、主人公の過去を、読者と共に探っていく方が良いと思います。
 ・たぶん、素材としては王道の乙女ゲー。
 ・それか、ホラゲ―の系譜。実は『離婚の原因は姉が…』という真実が明るみになって、各キャラクターが、現実のイベントにリンクした配役になっているというタイプ。
 ・これは、原作ありき、ノベライズ、というタイプの小説だと思う。
 ・絵がないと、現代の人が読む難易度はかなり高いと思います。

 ・わたし的に、嫌いではない。嫌いではないけれど、かなり人を選ぶし、既にハッピーエンドにはならない予感がぶんぶん匂うぜ…。
 ・うーん、「小説」として作るなら、どうすればいいか。

 ・うん。わたしから言えることは、まず、お話を終わらせること。
 今の状況で畳む。きちんと打ち切る。

 自分の好きな世界と、一度ちゃんとお別れする。リセットする。

 ・それで、800字で、自分の書いたお話のあらすじを、始まりから終わりまで書いてみる。
 ・800字で書けたら、誰かに見せて相談する。誰かと相談しながら、この物語で一番たいせつなものを探る。複数でブレストしても良い。ただしたっぷり時間をかけること。焦らない。
 ・一番たいせつなものが見つかったら、『エンディング』をきちんと決める。そして書く気力が残っていれば、もう一度最初から、定めたエンディングに向かって走りなおす。険しいけど。それが一番だと思います。


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 感想について、日々思うこと。
 基本的に感想が楽であることの、もっとも大きな理由は「作者が反論の余地をもたない。もてない」という事です。感想を書く側としては「美味い」「マズイ」というのはタダです。特に今回は、完全にわたしの趣味であり、直接的な報酬をもらってないので、言いたい放題です。

 でも、作者さんが、依頼してるんだから、自分の意思をもって応募したんだから、何を言われても受け止めるべき。というのは違います。

 作者は、そんなことに責任をもたなくていい。

 お客さんが「マズい」と言った料理を出してしまったところで、マズい料理を出したつもりがなかったのならば、何も悪くはないのです。

 そして「マズい」と言った側も、意見をだす事と、単に口をはさむことの違いを認識していないといけないと思います。

 何が違うかといえば、前者は「作品の質が向上し、速度があがります」が、後者はむしろ【制作過程が遅れる】ことに繋がります。

 じゃあ、わたしの感想が、それが出来てるかと言われたら、まぁ絶対にできてないんですが。絶対にできてないので、改善はしたいなと思う。
 
 はじめての企画は「あらすじ書いてね。書いてないのは読まない」と添えました。10作ちょっときて、4作読めました。時間がたっぷり余りました。

 今回の企画は「1000字読むよ。感想は別途」と書きました。100作超えて、わたしの処理能力がオーバーフローしました。夜更かしして読んでたら、兄からガチで怒られたので、深夜に読むのはやめました。

 そして一点、共通の問題点をあげるなら、そもそも、企画概要を読んでない人がほとんどという事。それを選別するというか、ソートする作業が無駄すぎて、時間だけが浪費しまくること。

 本当に読んでほしい人、切羽詰ってる人を、できれば優先して読みたい。だけど、とりあえず応募してみたーって人のも読みたい。

 それで、もし次回開くとすれば【1000字程度の自己PR文】を添えてもらったらいいのかなと思いました。

 PR文は、常識に則った範囲であれば、なんでもいい。

 「ここだけ読んで感想くれ」とか「あらすじ」でもいいし「わたくしはこういう経験を生かして本作を書きました」でもいいし、「一次選考通りそうですかね?」でもいいし「ドラクエが好きなので、オリジナルドラクエを書いたつもりです」でもいい。それらを合わせて1000字におさめてもいい。

 PRが無い物に関しては、今回と同じく、好きなように読んで「美味い」「マズイ」と言えばいい。

 そうすれば、わたしも、その人の作品を読む方向性が見えて楽になる。
 お客さんとして、作者さんと一緒に「美味しい」を探していける。

 そんなことを思いました。

2件のコメント

  • 作者です。ありがとうございます!

    感想についてなんですが、書いている途中で、迷子というか、目標を見失ってエタりかけることってあると思うんです。そういう時に、率直に「ここがわかりにくかった」「正直◯◯でした」「ここをこうしてみたら」と指摘をいただけるのってすごくありがたいなと。自分で書いたものを客観的に見るのは難しいので。
    大半の読者は無言でブラバが当たり前の中、お願いして感想をもらえるというのはすごく貴重だと思いました。

    なのですごく役に立ちましたと言う気持ちです。もちろんその「マズかった」「美味しかった」をどう活かすかは作者次第というのは同意です。

    一度きちんと畳んで、あらすじを(梗概とか言うやつですね)を800字にまとめて、じっくり大切なもの、ウリというか、を煮詰めてみる。やってみたいと思いました。
    そもそも「マッチョなインコをもふりたい」「タキシード萌え」という気持ちで書き始めたものだったのですが、「筋肉質なインコ」の需要がどこにあるか謎ですしね……。誰に向けて書いているのか、なにを伝えたいのか、はっきりさせて書き始めよう、と改めて思いました。今は当時よりメンタルが安定しているので、もう少しわかりやすいものが書けるような気がします。

    秋雨さんの企画、前回から近況ノートを通じて見ていたのですが、感想と指摘と提案がわかりやすく挙げられているので、読んでいてわかりやすく、面白いです。
    以前の記事の、目的地を順次更新していく というのとか、なるほど! と思いました。

    次回ももし自主企画を立ち上げるようであれば、草場の影からそっと見守らせてください。近況ノートの更新いつも楽しみにしています。
  • こんにちは、おはようございます。
    阿瀬さんの作品を読んで一番思ったのが、

    >迷子というか、目標を見失って
    エタりかけることってあると思うんです。

     これです。書いてる途中で、書きたいことがたくさん膨れあがってしまって、アレも書きたい、コレも書きたい、Aの可能性がある、Bの可能性もある。といった具合に「迷子になってる」感じがしました。

     物語を書いていて、迷子になるということは、自分自身で、問題を複雑にしている、出口のない迷路を作っている可能性があります。だからそういう場合は、しんどくても、とにかく一度、ENDマークを付ける。

     終わらせる。というのは大事で、自分で作った迷路の出口を、無理やりにでも作ることに似ています。でもそうすることで一度、迷路の外から、自分が作った物語の粗筋を見つめ直すことができます。

     そしてもし作り直す際は、極力「シンプル」にしてみてください。
     複雑なルールや設定を排除し、迷宮となってしまった穴を塞ぐつもりで、一本筋の道を作ってみてください。

     これなら、読者がこの出口に辿り着ける。そう想える風に、シンプルに、ひたすらシンプルに、単純に迷宮を改装してみてください。読者が道に迷わない事だけを意識して、出口から顔を出せるように。

     手間は二度かかるでしょうし、ものすごくたいへんな作業ですが、このまま、自分の作った迷宮で迷子になり続けるよりは、ずっと可能性があるはずです。

     小説は、命を賭けるものじゃないです。

     10年後には、AIにも産み出せる程度の文字媒体の羅列です。

     20年後には、AIが読者になる可能性もあります。

     30年後には、AIと一緒に、自分たちだけの小説を作る機会が設けられるかもしれません。それまでのんびり、力を蓄えてみてください。






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