時間が少しあるので読みます。よろしくお願い致します。
人生最後に見る君
・両親の友達が、両親を殺した。
・〝両親の友達〟という表現に、ちょっと混乱。主人公の友達が、両親を殺したのかと思った。〝父親の知り合い〟とかに変えるか、〝たまに顔を見せにやってくる母の友人〟とかに表現を変えた方が良いと思う。
・主人公のエピソードが描かれてるのは良いと思います。
両親が殺されて孤児院に行く。馴染めない主人公。何のために生きていくのか。どうして生きていくのか。
・個人的な疑問。孤児院の子供たちが、身内をいじめるか。
・陰険なイジメはあるかもしれないけど、寄り辺を無くした【同じ境遇】の子供たちって、むしろ、その場所をだいじにすると思う。
・もしそこでイジメっ子扱いにされて、先生に見向きもされなかったら、本当に終わってしまうから。むしろそういう場所では、結束感の方がおそろしく強くなる。環境に馴染めない人がいれば、周囲は無視する。
そういった理由から、孤児が明確なイジメを受けるなら、外部の学校だと思ったけど、これ外部の環境なのかな? 描写が少ないからいまひとつ、わからない。
・書きたいことが散見してる印象を受けます。
・読者として気になるのは【両親を殺した人物の正体】です。もっとも分かりやすい展開に繋がるなら、主人公が復讐にはしる。だけど、第三話で早速両親の置手紙があって、そちらに話は転がっていないことが示唆されます。
・だとすれば、両親の死、両親を殺した何者かの存在。という要素が、まったく意味を成さなくなってしまいます。つまり、主人公はべつに最初から孤児でいいよね。という感想をもってしまうわけです。
・作者さんが「すべての出来事には意味があるよ」と考えていても、物語そのものを誘導してくれない限り、読者のわたしとしては「こういう話だと思って読んだら違ってた」となってしまいました。
沈む星
・田舎町で起きる怪奇現象と、消える子供という話。
・スティーブンキングのお話のイメージ。
・んん…? なんかお話がとつぜん跳んだような。
・宇宙人??
・とりあえず、お話を時系列に並べた方が良いと思います。
・まずは【主人公にまつわる昨日までの出来事。今日起きたこと、明日起こることの予感】の視点を、一日単位で、大事にして伝えてもらえるとありがたいです。
〇ミラーボールと星空――死神役の初仕事
・描写にちょっと違和感。「それこそよく見るアニメのように」
・できれば、もうちょっと書いてほしい。逆に言えば、この表現があるせいで〝アニメを見ない人〟は、完全に読者対象外として斬り捨てていることになります。
・と思ったら、次の描写では書かれてる。
・死神のキャラクター2名。性格が違うのでおもしろい。
・掛け合い。お婆ちゃんものんびりしてて場面として映えてる。上手い。
・ここ、すごくイイ。
(引用)
「朝木春子さん、貴女は善行が多かった。なのでやりたいことを俺達が手伝います。貴女のお願い事を全て聞きます」
そこから、なかなか言い出せない山名の頭にぽん、と優しく掌を乗せた京極がその続きの言葉を紡いだ。
「タイムリミットは一週間。それまで、貴女の『やり残したこと』をお手伝い致します」
(ここまで)
・いいね。
・読者としても、話がどう転がっていくのかイメージがわくし、死神が人当たりの良いお婆ちゃんのお願いを叶える存在っていうのも、おもしろいと思います。何より【やさしかったお婆ちゃん】の、お願いを聞き届けるというストーリーが、単純に好み。
・死者の願いを死神が叶える。というありがちな設定かもだけど、ただし期限が一週間に限る。という制限が入っている視点が良い。
・お料理に一匙加えるだけで、自分の味になりますね。
・個人的提案。
・「死神」と「補佐」という名称を、もう少し分けた方がいいと思う。
・「死神」はあくまでも職業名なのだから、そこは統一した方がわかりやすいはず。
・具体的には、死神班の「執行者」と「目付役」とか。
・それと、キャラクターの外見上の差別化。
・単純に「黒スーツ二人」では、やや没個性になる。口調だけ変えるよりは、白スーツと黒スーツ、と色をわけたり、真面目な方の死神の髪の色を黒にするなら、口調が愉快な相方は、赤だの金だの銀だの、メッシュが入っていたり、ブレスレットとかアンクレットをジャラジャラつけてるとか。もっと分かりやすい、外見の特徴を出した方が良いと思います。メガネの有無だけでも、だいぶ変わるはず。外見はもっとこだわって情報を提示した方が良い。
・この話、好きな人は、かなり好きになる系統だと思います。
・とりあえず、ここまで。帰ったら続き読みます。