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【自主企画】メモ7



宗歩好み!~最強美少女棋士 天野宗歩ができるまで~ 
 ・長編で一番気になってるのが、現状でコレ。
 ・わたしは「三月のライオン」とか「ヒカルの碁」の大ファンです。
 ・なので、時にそういったマンガの絵(イメージ)が浮かび、本作と比較してしまうかもしれない。というのは前もって記しておきます。

 ・昔の将棋は世襲制。名人の位を持つ者は、血筋で選ばれもした。
 ・囲碁でもあったなぁ、そういうの。

 ・大橋本家、大橋分家。伊藤家。
 ・語り部がユーモラスに事情を語る。おもしろいと思う。
 ・ただ、ページを推移すると、冒頭でとつぜん視点が現代風に変わるので、この語り部の変化はもうちょっと自然にした方が良いのかなと思う。

 ・あと、ここが良い。

(引用)
 その横にちょこんと座っている、とても可愛らしい子供がいた。
 八歳の天野宗歩だった——。さきほど他家の門下生を六人抜きし、一級への昇級を決めたばかりであった。が、本人は消化不良のようで将棋がまだ指したくてうずうずしている様子。
(ここまで)

 過去に実在した「天野宗歩」というキャラクター。
 現代においては故人であり、実際に誰もご本人を見た事はないわけだけど、将棋が好きで〝うずうずしている〟という描写に、あぁ確かに、きっとそういう子供だったんだろうな。と何も知らない読者にも、共感できる描写が自然に込められている。

 こういった一文があるだけで
 【キャラクターを作るのが上手だな】と思わされる。
 わたしも見習いたい。それにしても、

 ・眉目秀麗な鉄仮面イケメン(囲碁オタ)と、
 お、おししょうさまぁ、とかいう、頭から耳が生えてて、目が純粋にキラキラしてそうな(妄想)8歳児(囲碁オタ)の組み合わせ。

 ┌(┌^o^)┐

 ・はい。この作品、内容に関わらず、
 この時点でターゲットになりうる層が一定数いますね。
 わたしなら、この作品推しますよ(邪道な感想)

 ・次ページ。普通に不意打ちをくらって、笑った。

(引用)
「お前さん、誰押しだよ?」
「えぇ、私はそうだなぁ、大橋柳雪様かな。だってかっこいいんだもん」

 どこかのアイドルの総選挙のような会話が江戸の至る所で囁かれたらしい。
(ここまで)

 ・卑怯な。コーヒー返せ。
 ・人によっては、リアリティが無い。という感想が出るやもしれませんが、そこは単に好みの問題。表現の方法は千差万別。わたしにはむしろ、書き手の自由奔放さが窺えて、たいへん好ましく映りました。

 ・続き。家庭内の事情。【将棋というゲーム】に取り込まれ、その物差し故に価値観が歪み、人間性を失っていく人々。この辺りは、三月のライオン等でもテーマとして取り上げられていく。

 対し、ヒカルの碁では「少年」が主軸に描かれていた。この辺りは雑誌の傾向や、好まれる読者層の違いで左右される。

 じゃあ、この作品のカラーとしては、どっちの色を取り入れた方がいいか。ターゲットとなりうる読者層を設定した場合、どちらがより大勢の顧客を捉えられるか。個人的にはこの辺りから、そういった足し算、引き算を考えながら、読み進めていく。

 ・で、まず違和感。
 あれ、これ、主要キャラが、全員美少女化してる? 
 艦これみたいなタイプ?(タイトル再確認)

 ――あ、ホモじゃなくて百合だったのか。

 あー……江戸時代の棋士の美少女化って、そういう事かぁ……
 
 うーーん……需要、需要は……うーん…………。

 この話は、美少女より美男子にした方が、需要、あると思うんだ……どんどん本筋から逸れてしまうけど、あえて言うなら【自らの肉体を駆使して戦う美少女】に対して、大きい男子の人たちは飛びつくけど、コレはそうじゃないよね。

 頭脳派スポーツで、表面上はおとなしいけど、内心は熱くたぎっているというキャラクター性に合うのは、やっぱり二次元男子で、過去に実在した人物を擬人化して、彼らが夢中になった媒体をそのまま主題にする場合、美少女化するよりも、イケメンの方が良いと思うの。

 ・いや、美少女でもアリなのかな…………悩ましい。
 イメージボードが超欲しい。時代が江戸だから、和装がデフォなのも考慮して考えた場合、キャラクターラフを見て、多数決で「美少女化」か「イケメン化」を取捨選択したい。

 ・だけど性転換まで考慮に入れた場合、

 この話、べつに【江戸時代じゃなくてよくね?】となる。
 
 その場合、江戸時代の棋士が全員、記憶をもって現代の美少女に転生して、アイドルやりながら、棋士も目指して、あの日の決着を目指してる。という形にした方が、よりキャッチーな題材となりうる。

 いわば「現代版ヒカルの碁」になる。

 こちらの作者さんは、地の文章を、現代風にアレンジしつつ、おもしろ楽しく書ける人。キャラクターを作るのも非常に上手い。

 さらに、江戸時代の棋士に関する資料もたくさん読んでいて、世界観に該当する設定構築の高さも窺える。ストーリー自体も、すでに史実が存在するので、ある意味、それをなぞればいい。

 ようするに、この時点で、物語を構築する三大要素。

 ストーリー・キャラクター・設定が、どれも高レベルでまとまってる。

 ただ、その3点の要素が、どれも【微妙に合致していない】。

 まとめていくと、

 ・江戸時代で、三家に所属する者たちが、勝ち抜きトーナメントで争う。登場人物は全員、美少女。戦いの場は盤上の頭脳スポーツ。現代の価値観やパロディが入る。
 単独でみれば【美味しい要素】が、それぞれ混ざり合った結果【組み合わせが悪くて逆に不味い】という事になっている。のだと思う。
 
 突き詰めると、この話で絶対に残しておきたいもの(話の根幹)は、

・【過去に実在した棋士の生き様】(プライオリティ:超重要)
・【江戸時代の(将棋の)価値観】(プライオリティ:高)

 の2点。

 だから、舞台そのものが江戸でなくても良いはず。である。
 むしろ本文に「アイドル」という単語がでたり、パロとして「チート」という言葉を添えるぐらいなら、現代版にした方が、組み合わせとしては遥かに良いと考える。

 と、そこまで考えた上で、超個人的な主観で提案するなら。

 いっそ【舞台だけ現代に差し替えて、後そのまま書くのもアリでは?】

 になってしまった。


 ・とりあえず一旦休憩して、続きを読みます。

//restart

(引用)

 将棋を指すのに聴力など要らないと強がる柳雪に対し、宗与は冷たく言い放つ。

「柳雪さん。名人はただ強いだけではだめなのです。数々のご公務、幕府高官との交際、囲碁所との折衝、在野棋士や門下生への指導など多くの役割を担うのです。だから——」

 耳を失ったあなたは、もはや名人の器ではありません——

 柳雪は、その後大橋分家を廃嫡となり江戸を去ることになった。
 十五歳の宗歩は、このとき初めて将棋家に対して不審を抱く。

(どうして……? どうして柳雪様が廃嫡されないといけないの?)
(名人とは一体何なのか——?)

(ここまで)

 ・【将棋の名人】という位が、現代では世界最強を示すものであるのに対して、当時はそうでは無かったというもの。現代と共通してる話題(テーマ)。単純な強さには価値がない。あるいは【数値として人気度を示すパラメーター】が重要視されてしまう。


 ・――またしても、話がそれてしまうけど。最近マンガで、ド近眼の女の子が、ガラスを削ったメガネをつけて、世界が美しく視えるというシーンが印象的だった。
 涙を流して、ひまわりを見つめる女の子も可愛かったけど、近眼を「それは病気じゃねぇ」と断言して「科学がすべてを解決する」と言ったシーンがとても格好よかった。

 ・もし、転移、転生ものだったら、難聴をわずらった棋士に、補聴器を作ってあげて、名人の座を落とされてしまった人物を助けてあげることができるなぁと思ったり。

 ・最近、その手の作品は多い。超技術で、現代、あるいは過去のボトルネックを解決する。今日という日の【ありふれた技術の素晴しさ】を伝えるエンタメはすごく増えてる。

 ・おそらく需要があるんだと思う。だからもし、このお話でも【過去の話を忠実に描く】ということに囚われなければ、キャラクターを性転換させる以外にも、もしかすれば、ありえた可能性、ストーリーを描くことができるかもしれない。そしてその話は、たくさんの人を感動に導ける可能性がある。

 ・その可能性を実現する方法の一つとしては、舞台を現代物にしてしまう。というのがわたしのアイディア。前述したDr.STONEのマンガのように、過去に一人、専門の知識を持った人間を転移させるというのも、この話なら全然アリだろう。

 ・なにか一点、そういう【人の運命を変えてしまう要素】が、設定として組み込まれていたら、とても素敵だと思います。
 
 ・続き。
 あ、主人公が男装してたという設定か。他の性別は共通だった。
 ダメだ。ゲームに毒されすぎている。シロウ、ご飯おかわり。

感想:
 うん。登場人物が男装していたという、オリジナル設定を綺麗に見過ごしていたので、上記の感想はほぼ見当違いに……けどやっぱり【初期設定】に、もう一点、ひねりがほしいかも。

 Fateは〝もしもアーサー王が女の子だったら〟という設定だけども。 
 それを最大限に生かせる舞台や、配役を用意している。そもそも【金髪碧眼】【凛々しい女騎士】【英霊】という設定が、すでに美味しい。

 この話でも、確かに、宗歩が女の子だったから、名人にはなれなかった。という設定はおもしろいけど、それを能動的に生かせる舞台や配置は整っていないように見える。

 ・うん。わたし一人だとこの辺りが限界。人を集めてブレストするなり、他からも意見を募った方が良い。

 ただ、

 【江戸時代に実在した棋士】
 【名人の座につけなかった最強の棋士。正体は女性】
 【眉目秀麗、難聴を患った師】

 各要素は、素材として超一級品の物ばかりであることは違いない。

 そしてこれらの素材は

 【舞台が江戸(当時)でなくとも成り立つ】

 ことだけは、間違いない。

 もちろん、作者の方が書きたいものを書くのが最優先である。だけど、他からもアイディアを集ることで、誰もが目にしたことのない、あたらしい物が産まれてくる可能性が視えます。

 と、ひとまず自己解決してしまったので、ここまで。


-----*

【読む前の方針というか心がけ】

 物語を作った〝あなた〟が、いちばん尊い存在である。
 わたしの書いたメモ書きは、あってもなくてもいいもの。
 
 ただ、わたしも有限である。
 明日終わるかもしれないリソースを計算、消費して、
 精一杯に書いているつもり。

 コストの効率化を如何に工夫したところで、
 効率化を生みだすには、膨大なコスト費がかかる。

 よって、足掻くことは必然であるということ。
 けれど、必然は楽しければ尚の事良し。

 おたがい、人として産まれた後悔が残りませんように。
 生きていた意味が、空の先にありますように。

 一方通行の認識が、相互に至り、共有化され、感覚情報に宿り、
 未知なる概念が魂と呼ばれる一所に定着されますように。

 わたしを含めた〝あなた達〟が、良き未来に辿り着けますように。
 書く側でも、読む側でも、存在意義はその一点に尽きます。

 so your pain is mine. keep your dignity
 
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 おはようございます。
 お昼から時間取れたので、ちょこっと読んで感想書きます。
 よろしくお願いします。

 金曜なので、ピックアップした長編を読みます。

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