アメリカの人類学者、マーガレット・ミードさんの言葉。
『思慮深くて献身的な小数の市民からなるグループが世界を変えられることを、私は確信している。実際のところ、それを成し遂げてきたのはそういうグル―プだけだ』
この言葉が真実かどうかはさておき、個人、チームとして持つべきビジョン、方向性、信念として、ミードさんの言葉はまったく正しいと思う。
ただ、実現するには困難であることは想像に難くない。
そして成功する者がいれば、そうでない者もいるのが必然だ。
けれど、真面目な人々が死に物狂いで頑張って、勝利し、あるいは敗北する。その先で〝何かを掴みとる〟物語というのは、どうしようもなく胸に突き刺さる。
特に今巻はすごかった。
どのページも、どのページも、共感しすぎてぼろぼろ泣いた。
天才か。
天才が書いた魂の創作物が、1000円に満たない値段で、何度も繰り返し、制限なく読める。
わたしは幸せな時代に生まれたんだなと思う。