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『日記』お仕事。


 あと1週間で、もうすぐ夏が終わるんだーとか思ったり。

 たくさん、勉強しました。 
 作ったものを見てもらって、いろんな角度からの評価をもらいました。

 今の現場でおもしろいなーと思うのが、自分のシナリオのプレゼンです。

えらい人:
「アキさん、自分の書いてるシナリオに”カワイイ”ってある?」

わたし:
「え? ヒロインが可愛いかどうかですか?」

えらい人:
「うんにゃ、総合的に見て、カワイイかどうか」

わたし:
「……えぇと、ラブコメ的な意味でおもしろいとかそういう……?」

えらい人:
「ちゃうん。自分の書いたシナリオを通じて、”おもしろい”かでなくて、”カワイイ”かどうか、聞いてるんだわ。プレゼンできる?」

わたし:
「は、はい……?」

えらい人:
「個人的な考えになるんやけどね。男と女だと、男の方が”カワイイ”に飢えてるんだよ。ゆるキャラなんかの支持層って、実は男の方が多いし、魔法少女のアニメを大人になっても追いかけてるのって、おばちゃんより、おっさんの方が多いやろ?」

わたし:
「はぁ、なるほど?」

えらい人:
「んで、俺はね。シナリオ書く人にいつも聞くわけ。君の書く物語に”カワイイ”はあるかってね」

わたし:
「つまり、萌えポイントを語れということでしょうか」

えらい人:
「そゆことでもある。でも、俺が納得しないとダメだ。仮に、ドギツイ凌辱もののシナリオを書いたヤツがいても、そいつが”このストーリーはカワイイんです”って説得力を持ったプレゼンが出来たら、俺は、んじゃ、作ってもいいかなーって思うわけよ」

わたし:
「それは、えらい人の中で”おもしろい”よりも優先されるわけですか?」

えらい人:
「うん。される。何故ならうちのターゲットは、カワイイを求めるおっさんだからね。他にも、設定ばっかりの押しつけ話は、基本的にクドいと言われて嫌われるのが一般的な考え方だけど、そのシナリオを書いてきた奴が、”この設定は語れば語るほどカワイイ”んですよ。どうしてかっつーと設定を語ることは、ヒロインの可愛さを際立たせます。理由はこうです。とかいう内容を、説得力をもってプレゼンしたら、俺らは、イイネ。カワイイネ。じゃ、挑戦してみっか。となるわけ」

わたし:
「なるほど……」

えらい人:
「だから、アキさんもね。自分のシナリオでプレゼンする時は、そういう方向性で考えてみたらいいよ。ヒロインが可愛いのは大事だけど、シナリオを総合的に見て”カワイイ”か、プレゼンの内容で”カワイイ”を伝えられるか。そういう斜め上の目線というか、男が求めてる要素を上手く組み込んで伝えるわけ。どうです? イイでしょ? カワイイでしょう? ってな感じで」

わたし:
「わかりました。世の成人男子は、カワイイを求めているのですね!」

えらい人:
「そうだぞ。カワイイは正義だ。キャラクターが可愛く、ストーリーが可愛く、設定という名のバックボーンが可愛く、世界観が可愛く、もう何もかもが、KA・WA・I・I・! と思える話を書くのだ!」

わたし:
「では、格好良いも、カワイイわけですか?」

えらい人:
「カワイイは、カッコイイの最上級だぞ。カッコイイヒーローは、カワイイヒロインがいなければ、けっして輝けない。だろう?」


 ――という感じの話をしたのが、7月上旬でした。
 並行して文章も書いて書いて書き通して、納品できました。
 

 たくさんの人がいて、いろんな考え方があって、
 もうそれがおもしろい。
 
 みんなで作った子が、カワイイと言ってもらえるといいなぁ。
 不安とか期待とかでまた、色々ごちゃまぜになってます。

 おやすみなさい。 
 

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