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読書:烏は主を選ばない。あと、数日前の朝のリアルな会話を少々。


 夏休みであるんである。
 お仕事を開始。帰りの駅のホームで、以前から気になっていた本を購入。

 阿部智里さんの本。烏は主を選ばない。拝読するのは今回が初めて。昨日から読みはじめて、250ページほど。

 作品を超ざっくり紹介。

 舞台の真ん中に〝なんかでっかい山〟がある。
 人の姿を取る、烏たちが暮らしておるそうな(超ざっくり)

 とある大陸に存在する雄大な山脈。その山の中――内山と呼ばれる――には、人化する八咫烏《ヤタガラス》たちが国を作っている。

 ヤタガラスには部族があり、本家本元となる『宗家』の領主。
 そこから、分家扱いとなる『東家』『西家』『南家』『北家』の領主。
 さらに分家の下に、3つの郷があり、それぞれを収める郷主がいる。
 すなわち、3×4で12。
 宗家を合わせると13の領土と、その主で成り立っている世界。

 ……十二国紀かな?

 と、連想した人は私だけじゃない、はず。たぶん。

 今読み進めているところでの明確な違いは、十二国紀が異世界転生もの――の皮をかぶった、SF作品であるのに対して、こちらは純粋なファンタジーであるっぽいこと。

 最初読んでいると、文章というか、キャラクターにちょっと違和感めいたものを感じたけども、読み進める間に気にならなくなった。

 ただ、もうちょっと細部に説明ほしいなぁと思っていたら、

「……2巻……?」

 私が読んでいたのは2巻であった。

 うあああああああああああああ!!!!!!

 読んでる間にタイトル検索するんじゃなかったー!


「――また、この呪いなのか……何故か〝2巻を先に読んでしまう〟呪いが、我が身を蝕むというのか……っ!」

 瞼を覆った。泣いた。
 かつて、冴えカノを2巻から読みはじめ、えりりってダレ? と思ったのが数年前。さらに時を遡れば、小学生で「ラノベってすごい!」と大興奮して、兄の書庫を貪り食うように読んでいた時代があった。

 兄から2冊のオススメを頂戴した時、まだ満足に漢字を読めなかったわたしは、とある「バッカーノ! 1931 特急編」を「バッカーノ! 1931 鈍行編」よりも、先に読み終えたことがあった。

 兄にガチで叱られたトラウマを思いだす。うん。特急編を先に読んではいけなかったね。わたくしが間違っておりましたわ。うん。そんな事は今はどうでもいい。

「1巻は!! 1巻は何処にあるんですのーー!!?」

内なる声:
「我は読まねばならぬ! 何故ならば、これは2巻だからである! ほんのりムカつく昼行灯系主人公、雪哉めがどうなるのか、続きが気になって致し方ないが、1巻がある以上、そちらを先に読まねばならぬのは道理であるんであるッ!」

 ゴゴゴゴゴゴゴ。

内なる声:
「くっ、右手が疼くっ! 静まれいや静まるな! 耐え難い苦痛が我が全身を苛ますぐらいならば、今こそ呼び醒まねばならぬ! 大いなる文明の力を借りる時は今ッ! 叡智の海より電子の波を渡る時! 我が手に真実という名の幸福を顕現せしめよッ!! クレジット・マネー!!」

→(スマホ)

(電子書籍発見)

(ポチー)

(購入が完了しました)

\(^▽^)/

兄「ん、どした? なんかガチャで良いのが出たのか? 俺はとっくに限定品をコンプしたぞ」

わたし「お兄、それはそれで毒されすぎだと思うの」

コメント

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