英梨々だよ。
英梨々ちゃんだよ。
ハイパーメディアクリエイター・澤村・スペンサー・英梨々ちゃんがナンバーワンなんだよ!!
報われなくても、救われなくても、ページ数と登場回数が極端に少なくても、あきらかに「サブ」としての出海ちゃんと、美知留ちゃんの補足シーンが多いという商業的理屈を抜きにしても、わたしは悟った。
エリリ!
君が、みんなの、真のメインヒロインだよ……!
わたしのイチオシは加藤だけど、真のメインヒロインは絵梨々ちゃんなので、浮気ではない(真顔)
そしてこれは推測だけど、おそらくイラストレーターさんは「絵利々推し」であると見た。
最初の一ページを開いた時に見える、中表紙のフルカラーイラスト、加藤ではなく、絵梨々なのである。そして裏をめくるとヒロイン全員集合で、制服姿で「ギャルゲーのパッケージ」的、立ち絵を演出してる。
絵梨々ちゃんも、当然いる。
なんか一人だけ、ジャージを着ている。
問いたい。なんでメインビジュアルを装った、おそらくは渾身の一枚であるハイクオリティな豪華一枚絵に「一人だけジャージを着てる真のメインヒロイン」がいるんですかね!! 可哀想では!?(発狂)
これは、由々しき問題である。
もはや「二次元女子に対するイジメ」である。
先生! P〇Aを呼んでください!!(禁句)
シナリオライターと、イラストレーターと、あるいはその他大勢の「良い大人たち」が、満場一致で「絵梨々はイジめてこそ味があるよなー」という共通認識のもと、小学生男子とよく似た、歪んだ愛情を捧げていると思います!! 証拠物件をあげます! ご覧ください!!
(引用)
「なんで、あだじを虐めるのぉ……っ、どうじで、ごんだ酷いことするのぉっ、あ、あんだと……あんだのじてるこどぉっ、全然っ、わがんだいょぉっ」
(ここまで)
これはひどい。ひどすぎると思います!
ここまでポンコツにしないでもいいじゃない!?
絵梨々ちゃんが……不憫であります……!
不幸属性、背負いすぎです……!
というか議長! 一点よろしいですかっ!
なんか、あの……詩羽先輩が、絵梨々という(ダメ女)にひっかかってる、ダメ女みたいな図式になってるんですけど……。
(引用)
詩羽は、彼女の髪を優しく撫でることで、応えてみせる。
「おやすみ、詩羽……」
「おやすみなさい……英梨々」
(引用ここまで)
同情して、感情移入して、
「まったくもう。わたしがいないとしょうがないわね、この娘は……彼という拠り所を無くしてしまったのだから、せめてわたしが……」
という構図になってませんかね。
丸戸先生、新しいトビラを開いちゃったんですかね?
それともこれも、現代の読者のニーズなの?
とりあえず、なにかをあきらかに狙ってるのだけは分かって、読んでて(いい意味で)笑いまくってしまった。
安芸くんと、加藤が一生、幸せになるかは分からないけど、絵梨々と詩羽先輩は、生涯の盟友でいそう。そういうのも「リアル」なのかもしれない。
それから、GSなのに、さらりと伊織の出番があって、しかも本編以上に露出しているから、それも大笑いしてしまった。本作では「ゲスいゲスい」と言われてるけど、正直なところ、全然ゲスくないよね彼。
むしろショーケースに飾られたヴァイオリンを夢見るように、キラキラした瞳で「理想と現実」を語ってるように見える。社会人として働く者としては、至極まっとうに生きていると思うし、彼についていきたがる人間は多いと思う。倫也くんよりも。
仮に、現状の倫也くんと、伊織兄が同時に会社を立ち上げてスタッフ募集してたら、伊織兄の会社に入りたい。わたしは。
うむ。やっぱりわたしは、伊織派です。
加藤の相方は、倫也君しかいないと思うけど、伊織は伊織で、とても好き。
なんだかんだ言って、やっぱり面白かったー。
次が最終巻なんだなぁと思いながら、感慨深く読んでいたら、
「ファンブック刊行決定!!」
というチラシが出てきた。ねんどろいどの加藤がついてくる。
なんてお得な! ってふざけるなよ! まだ搾取する気か!?
等身大フィギュアを出したり、アプリゲームを出すだけではまだ飽き足らず……! ファンブック……ッ!!
信者にだって限度があるんですよ!!?
まったく! これだから商業主義者はまったく!!
――で、肝心の発売日は!?
「2018年3月」
今年は2017年だぞ畜生おおおぉーーーーー!!?
感想終わり(おい)